クスノキの番人(東野圭吾)

久しぶりに東野圭吾さんの作品。面白くないわけではないけど、それにちょっといいシーンもあるのだけど、正直、期待が大きかった分、物足りなさも大きかったです(帯に「秘密」や「時生」を書かないで欲しいなあ)。登場人物の行動や会話に納得がいかない点もあり、すんなり感情移入できなかった点も多いです。クスノキと言うアイディアや壮貴の受念のあたりもいい話でしたので、少し残念。

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教養としてのビール(富江弘幸)

14時からお昼休みをもらって、カフェタイムにみそ焼きおにぎりを食べながら「教養としてのビール」を読み終えました。内容はオーソドックスなビールに関する情報で、世界のビールに関してはもっと歴史やエピソードが欲しいかな。いずれにしても教養よりも飲んでみないと。しかも、飲むなら家よりも現地に行って飲みたいですね(こんな時だからこそ、そう思ってしまう)。

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一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書(山﨑圭一)

ああ、面白かった。世界の歴史を流れで読める教科書。と言っても年代は一切出てきません。むしろ世界の流れをつづった広大な物語として読むと、なんだか世界の流れが分かったような気になります。高校の教科書では、年代と出来事を暗記したりて、突如として現れるカール何世とかフィリッペ何世とか、細かいピースを覚えるのが重要だったけど、この本では出来上がりの絵を観せてくれてます。さらに世界の歴史を大きく10のフェーズに分けて色分けてして説明している点も分かりやすくする大きな点。中学の時はこの本で勉強してもいいかも、それとも高校時代なら世界史の最初の1か月くらいはこの本で全体の流れを勉強してからまた歴史にさかのぼって学ぶのもいいかも。とにかく手元に置きたい1冊です。

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〈あの絵〉のまえで (原田マハ)

外出自粛要請でどこにもいかないので、本の世界で日本の美術館に行こうと思って読んだ本です。日本各地にある美術館にあるゴッホ、ピエソ、セザンヌ、クリムト、東山魁夷、モネの6点の作品に絡めた短編集です。ホント、いい話ばかりの短編集です。どの話も魅力的で挫折や悲しい話もありますが、最後は明日への希望をもらえます。そして何より物語が絵に輝きを与えて、そこに行って紹介された絵画を鑑賞したくなりました。いつか全部周ってみたいなあ。

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コロナの時代の僕ら (パオロ・ジョルダーノ(著),飯田亮介(訳))

GW自宅で読むには最適な本。イタリアの小説家が2020年2月29日から3月4日に書いた新型コロナウイルス感染症にまつわるエッセイ集。日々変わる状況と自身の心理の変化をつづると同時に、素粒子物理学の博士の顔も持つためか、感染者グラフを数学的に捉えたり、ウイルス感染症という現象を「ビリアードの球の衝突」に例えてわかりやすく解説、今の時期は特に共感を持って読めます。そして、日本語訳に特別に載った「筆者あとがき」の「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」。訳者も「宝石のような文章」と言っているメッセージ性の強い文章は、いつか復興が始まっても「何が元どおりになってほしくないのか」それをこの感染症を体験したことで、今こそ学ばなければいけないと教えてくれます。

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首都感染 (高嶋哲夫)

最近、多くの方が読んでいる本でしょう。10年前に書かれているとは思えないほど実況中継のような小説です。今の新型コロナよりもはるかに致死率の高い強毒性新型ウイルスです。新型コロナの今の現状を経験している事とこの小説を読んで言いたいことはいっぱいあるのだけど、今回は封印(^^)。だって今は周りがみんな解説者ですから。
しかし、この作家、東日本大震災の6年前にも「TSUNAMI」って小説を書いているって、ちょっとすごいなあ。作家もすごいけど、こうした危機管理が普通に必要な時代になったと意味でも。

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むかしむかしあるところに、死体がありました(青柳碧人)

話題になっていた作品だし本屋大賞ノミネート本でもあるので読んでみました。なかなか考えられているなあって感心すると同時に、なんか信じていた人にこちらまで裏切られたような気分(笑)「本当は恐ろしいグリム童話」ってところでしょうか?童話の原作は結構怖いものですからね。花咲か爺さんと犬の次郎が一種の清涼剤になっている感じです。

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光秀の定理(垣根涼介)

「信長の原理」が面白かったので手にした本。出張中の飛行機に忘れてしまい、再購入で1か月以上かかっての読破でした。

「定理」はなんだったのか、本当に「光秀の」だったのか、私にはよくわかりません。
この本の魅力は破戒僧「愚息」と剣の達人「新九郎」でしょう。光秀はわき役のような位置づけです。肝心の本能寺の変も、その前で終わり、続く章では、その15年後が描かれ、そこで「光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのか」この2人によって語られます。そのあたりは独特のスタイルで面白かったです。ただ光秀自身に期待すると少しがっかりするかも。

何より感動したのは、「4つのお椀」(モンティホール問題)を信長が100個にして直感でもわかっていたシーンです。これを光秀ででなく信長がやるあたりに、2人の人物の違いがよくわかりました。

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