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最悪(奥田英朗)

今日はメールから更新のテストです。

8月は2冊しか読めなくって、久しぶりに本を読み終えました。
この本もボリュームがあったと言うのもありますが、実際は、まったく読まない期間が長く、読み始めたら早く読み終えました。それくらい次が読みたくなる作品です。

不景気でも地道に町の鉄工所を経営している川谷。
定職につかずパチンコとカツ上げで日銭を稼いでいた野村。
都銀の窓口業務につきながら年頃の娘らしい楽しみも無く、腹違いの妹の素行に悩まされている藤崎。
この3人のストーリーがばらばらに進行していきます。そして、3人とも自分ほどつまらない人生を送っている人間はいないだろうと思っています。

ばらばらの3人が出会うときに「無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める」ってことなんですが、実際は3人が出会うのはかなり後半。出会い方もほぼ分かったストーリーですが、実は3人とも「運命が転がり始めた」のは、出会う前で、むしろ出会ってからは「最悪」とは思うものの主人公たちの気持ちの中の捨て身の感情が見えてしまって「最悪」に思えないのです。

とっても面白い作品ですが、主人公たちを見ていると、「どうしてそんなことするの」「なんで決めちゃわないの」って外野から声をかけたくなりそうなほど歯がゆい行動があります。そのために「最悪」になるのでしょうけど、その分、感情移入はなくって、まるで第三者的な興味本位の目で見ている感じ。それこそ、自分にとって「最悪」なのに(^^;

★★★★★

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