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卵の緒(瀬尾まいこ)

このところ、「読書の時間」が多いですね。
「映画の時間」はタイミングをはずして年末は無理かな?
「挑戦の時間」のダイエットは、我が家の体重計は72.2kg以下が測れないようになっているみたいだ。そんなダイエット中(努力もしないで!)なのに、いきなり、食べ物の話だけど・・・
「すごーくおいしいものを食べた時に、人間は二つのことが頭に浮かぶようにできているの。一つは、ああ、なんておいしいの。生きていてよかった。もう一つは、ああ、なんておいしいの。あの人にも食べさせたい。で、ここで食べさせたいと思うあの人こそ、今自分が一番好きな人なのよ」(卵の緒)

母親が小学生の息子に言う言葉です。血で繋がっていなくても心で繋がっている家族と言うのが描かれた作品だけど、「食べさせたい思う人」って考えたことあったかな(^^)

この本もいい作品です。
なんとも魅力的なキャラクターの登場する作品で、「卵の緒」と「7's blood」の2作が収録されています。

 

「図書館の神様」のときも感じたことだけど、瀬尾さんの描く男の子は独特の雰囲気を持っています。いそうにないけど、どこかにいるのかもしれない。今回の2編にも小学生の男の子が主人公として登場しますが、共に「図書館の神様」の垣内君に近い雰囲気を持っています。「卵の緒」では、小学生の息子からみた親子関係という視点で描かれていますが、その視点がそのキャラの小学生だからまた新鮮です。その息子・育生を愛していると自信たっぷりに言うちょっと妙な(?)母親・君子の愛情や考え方が実に爽快です。(こんな母親っているのだろうか(^^;。会社にいたら面白いだろうなあ、それを受け入れている上司の「朝ちゃん」もすごいけど)。

「 7's blood」は、高校生の七子と、亡き父親が愛人に生ませた小学生の弟・七生との関係を描いています。構成は違うけど、同じく家族をテーマにしている作品です。
七生の母親が傷害事件で刑務所入りし、七子の母親が彼を引き取とりましたが、入院してしまい、異母姉弟2人だけの共同生活となります。そんな2人の繋がりを描く物語ですが、心理的な複雑さがあります。それを乗り越えていく2人の絆が心温まる作品に仕上げています。特に腐ったケーキを食べるシーンは、なかなかいいものです(^^;

これで瀬尾さんの作品は3作目。「図書館の神様」「卵の緒」ともに好きな作品です。
★★★★★
2004.12.29

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