ターン(北村薫)
「スキップ」と「ターン」と「リセット」の3部作の第二弾ですが、どれがお好みかって言うのはそれぞれでしょう。すがすがしい感じでは「スキップ」に軍配が上がると思います。
しかし、この作品は、最初はとっつきにくい感じがしましたが(二人称で書かれていたりして)、終わってみれば熱中できたすばらしい作品でした。毎日の繰り返しは、何をやっても明日には、元に戻ってしまうわけですが、電話が通じてから次第にその日を生きるという意味を見出しようになります。そして、突然、現れたもう一人の「くるりん」被害者!このあたりから少しハラハラドキドキします。そして感動的なラストに。
この本の途中で、毎日の繰り返しに対しても前向きに生きようと主人公に変化が生まれます。このきっかけは電話の声「泉」さんによるところが大きいのですけど、時間というものを考えるときに、私たちも毎日同じような繰り返しをしているにもかかわらず、しかも永遠って言うものはないのにかかわらず、何かをやろうとしています。それは1日の命の作品でも同じことが言えるのではないか?ってことが重要なキーポイントのように思えました。
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