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クロス・ゲーム(中野順一)

この作品はサントリーミステリー大賞最後の受賞作「セカンド・サイト」でデビューした中野順一の長編第二作です。「ゲーム(仮想世界)の中で愛と憎しみが生まれる」って帯にあったので、どんなものかなと思ったら、パソコンゲームのオンラインゲームが重要な要素になっている本でした。

しかし、オンラインゲームってやったことがないんですよね。それでも、ゲームの事はある程度分かるし、書かれている事も理解できたけど、どこがミステリーかと言うと、最後に「なるほど、そうだったのか」と思いついたのはいいけど、じゃ、どうして?って言う動機が気になり始めるけど、それはもう最後の2~3ページのところです。最後は一気に行った感じです。

 
主人公の沢口航太は帰宅途中、見知らぬ中年男にいきなりナイフで襲われる、そんなシーンで物語が始まります。彼には恋人・根岸優衣がいるけど遠距離恋愛で(オンラインゲームの「ソロモン2」で知り合った〉会う事もままならない状況だけど、そんな彼にさらなる危機が襲いかかってきます。

一方、店舗を持たずに少額から高利で貸し付けるヤミ金の妹尾光彦とその彼女、本田沙也加、さらに金を借りている町のおもちゃ屋の熊井茂夫。こんな登場人物がどうクロスしていくのか、それがこの物語のテーマでもあるのだけど、もうひとつの「クロス」が隠されているのが面白い構成になっています。

こんな動機は・・って思うけど、ありそうで怖い現実の世界です。

★★★★

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受信: 2005.05.08 05:23

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