優しい音楽(瀬尾まいこ)
瀬尾まいこさんの最新作を読みました。いつもながらいい作品です。
表題作の「優しい音楽」は駅の構内で突然声をかけられたタケル君と声をかけた千波ちゃんの交際を描いた作品だけど、重要なテーマは、千波ちゃんはなかなかタケル君を家族に紹介しないという謎にありました。その後の状況は、微笑ましく、なるほど「優しい音楽」とは、そういうことだったのかって感心。なんとも心温まる話です。
「タイムラグ」は、すごい設定(^^)。不倫相手が夫婦2人で旅行に行くからと、その子供を預かることになった深雪さんって設定。そんなことを頼む男性にも呆れるが(笑)、受け入れちゃう方もすごい。預かった娘の佐菜ちゃんと次第に心が通じて行き、最後には、不倫相手の奥さんであるサツキさんと娘の佐菜ちゃんのために熱弁している深雪さんがなんとも印象的。最後に、10分遅らせてある時計・・・「ぽかり」という別れの心情など、独特の世界観が楽しいです。
「がらくた効果」は、同棲中の章太郎とはな子さんだけど、そのはな子さんが公園でホームレス生活をしていた元大学教授・佐々木さんを連れて帰ってきてしまいます。3人の奇妙な年末年始の生活が始まりました。駅伝を見ての佐々木さんの決意が帯にある「少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる」ってことかもしれない。
「受けとめきれない現実」。一歩間違えば(いや、間違わなくても)大変な状況なのに、瀬尾さんの作品に出てくる人は、慌てず現実をじっくり吸収してしまうようなそんな魅力があり、穏やかな気持ちにさせられます。時間がゆったり流れていくような気分になりました。
★★★★★
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» 優しい音楽 [天晴!!]
瀬尾まいこの新刊『優しい音楽』読みました。
3つの短編小説からなる本だけど、私的にはちょいと物足りなさを感じました。
瀬尾まいこだったら『幸福な食卓』のほうが断然良かった。
読んでいる時の暖かさというか、独特ののんびりした感じは変わらないけど、
短編だとキャラクターのよさを存分に発揮できていない印象あり。
でも、やっぱり瀬尾まいこ好きです。... [続きを読む]
受信: 2005.05.17 21:50


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