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陰の季節(横山秀夫)

D県警シリーズモノだそうです。この表題作を含む4作の短編集ですが、本当に横山秀夫さんの作品はうまいです。普通の警察小説は、犯人を追う刑事の側から書かれた人間模様などを描くことが多いのですが、この作品に出てくるのは、警務課、監察課、鑑識課、秘書課、という管理部門が舞台となっています。しかも、そこには警察独特の組織と言うものが存在するのです。

 
その組織維持、組織防衛と言う意識が、警察内部の「謎」解明を秘密裏に進める必要性を際立てます。そこに緊張感が生まれると言ううまい構成。登場人物が冗談も言わないような「大人の男」ってタイプの人が多く、こんな職場では息が詰まりそうだけど(笑)、警察内部と言うことで、なかなか面白いものです。事件「謎」そのものは、結構、陰湿な面もあったりします。それも、謎解明=不祥事にならないように秘密裏に行う要素かもしれません。

★★★★★

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