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ニッポン硬貨の謎(北村薫)

この本は、未発表のクイーンのミステリーが見つかって、北村氏が翻訳をしたと言うスタイルをとっているので、文章はエラリー・クイーンの翻訳モノの雰囲気になっています。細かい記述はパロディっぽくもあります。注釈なんかなかなか憎い演出。

本屋でアルバイトをしているを小町奈々子は、50円玉を20枚もってきて1000円札に替えてくれと言う男に遭遇していました。一方で、幼児連続殺害事件が発生していました。この2つの謎がひとつになるときに・・・・
そんな想定の本です。二重の謎がひとつになると言うのは暗示的でもあります(クイーン風?(笑))。

 
この50円玉20枚の謎は、かつて若竹七海さんが、池袋の書店で土曜日ごとに訪れて50円玉20枚を1000円札に両替する中年男の真意は?ってテーマを提供して(実際に経験されたそうです)それに対してプロアマ13人が果敢に挑んだアンソロジー「競作 五十円玉二十枚の謎」があります。このアンソロジーには北村氏は参加していませんが、そのひとつの回答が今、ここに紹介されたと言うことでしょう。

エラリー・クイーンファンなら楽しい話題はいっぱいなのでしょう。私はクイーンの本は一通り読んだけど、それほど記憶に残っていないし(^^;、最近は外国のミステリーを読まないので、どうも隠れた楽しみは分からないです。北村さんのファンには、「スキップ」などが好きと言う方もいるでしょうけど(私もそうですが)、そうなると少しマニアっぽい作品だったかもしれません。

ただ、クイーンと奈々子の2人が推理小説について語るシーンは、まるで「空飛ぶ馬」の円紫さんと私が文学談義をするような感じに見えてきました。あまりの知識の豊富さと言うかマニアックなところに驚きを隠せませんが(ついて行けない面もあるけど)、2人の関係は何となく微笑ましい感じもしました。

肝心の謎ですが、、、、これは、まあ、あまり感心はしません(^^;
なんとなく何でもありと言うか、言葉の遊びのようにも思いましたが、それもクィーンの作品ってことだからかな(^^;

★★★
(筆者のサイン本なのに、ちょっと厳しいかな)

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