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2005年10月の記事

その日のまえに(重松清)

連作短編集で、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」の3つの連続作品の中に、それまでの話の登場人物が微妙に絡んできています。

この作品で扱うのは若くして死と向かい合わないといけない家族です。誰でもいつかは死ぬのだけど、なかなか仕事を辞めたり(定年になったり)するのとは違って、自分の人生の最後の日を決めておくのは難しいものです。無限であるはずないのに、終わりのない生き方をしている感じです。しかし、「告知」は、確実に「死」と向かい合うことになります。それが残酷なのは「どうして自分じゃないのといけないのか」「どうして愛する人じゃないといけないのか」と言う選ばれた理不尽さでしょう。

しかし、いみじくも本文の中にありましたが、「人生を考える」ことが意味があると言うことかもしれません。真剣に、「生きる」と言うことや「死ぬ」と言うことを考えると言う機会が与えられるだと言う視点は少し新鮮でもありました。

死ぬと言うことと、植物人間のようになっていると言うのは、大きな隔たりがあるのだろうとも思いました。それは死ぬ事は残されたものが、いつかは「忘れる」と言うことでしょう。思い出すことはあっても、日々の生活の中での存在は少しずつ小さくなります。

しかし、こういう作品は涙腺を刺激していけませんね。ちょうど出張中の新幹線の中で読み出したからいけません。ときどき読むのを止めて目を閉じて寝た振りを・・・(^^;

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I love you(伊坂幸太郎他)

なんと、1ヶ月も読書から遠ざかってしまいました。この禁欲状態を脱するにはやっぱり「愛」しかないと思って読んだのが、現在もっとも注目を集める男性作家たちが描く恋愛小説です。と言っても読んでいる途中に女性の視点から描かれた作品もあって、てっきり女性作家も混じっていると思ったら、あとで帯を見て人気男性作家によるものと気がついたしだい。

もともと、ちょっと変った表紙で目が行き、伊坂幸太郎が書いていると言うので手に取ったのだけど、6人による恋愛をテーマにした短編集でした。美味しいところを少しずつ食べるような作品。

「透明ポーラーベア」(伊坂幸太郎)
「魔法のボタン」(石田衣良)
「卒業写真」(市川拓司)
「百瀬、こっちを向いて」(中田永一)
「突き抜けろ」(中村航)
「Sidewalk Talk」(本多孝好)

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この胸いっぱいの愛を

40後半の男性が見るには、なかなか恥ずかしいようなタイトルですが、タイムスリップモノとコンサートシーンがあるので楽しみに見てきました。「黄泉がえり」にも繋がるようなものがあると言うことだけど(監督も同じだし)、「黄泉がえり」を知らない私は、とても楽しめた映画となりました。

最初はなかなか馴染めなかったのですが、後半からなるほどなあって思いながら見ていました。

タイムスリップするのは門司へ向かう飛行機に乗り合わせた4人。
4人はそれぞれ、その時代にやるべきことがあった(うん?1人はそうじゃないけど、人生の中で後悔すべきことがあるとしたらと言う問いの回答がこの時代にあると言うことか)わけです。

ひとりは、親友以上の信頼関係のあった盲導犬の死に際に合えなかった盲目のお年寄り。ひとりは、かつてむしゃくしゃしたときに人の花壇を壊してしまった数学者。ひとりは、生まれたときに難産で母親を失い、その後の環境でチンピラになった若者。

そして主人公は、ヴァイオリンを教わったお姉さんの命を救えなかった(と当時は理解していなかったのかもしれない)と言う鈴谷比呂志。彼だけは、当時9歳の自分に会います。過去を動かしてはいけない、過去の自分と会ってはいけないと言うような、タイムスリップモノのルールみたいなものがありますが、この主人公だけに関しては、無視されています(^^;

そんな過去の心残り(と言うか最後の望みとして人生をやり直すとしたらと言うポイントがそこだったのかな)を清算することができると言うある意味、夢のような話(タイムスリップ自体が夢ですが)。

ただ、個人的に感心しなかったシーンは、結婚式を夢見るシーンとラストの天国のような夢のシーン。もう少しどうにかならなかったものか。私なら、こぼれたみかんを苦労して拾い上げるシーンでラストにしたいなあ。落ちてもこぼれても、私には辛いけど、そのみかんを拾い上げると言う生き方のメッセージとして。

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ベトナム食事

ベトナムはホーチミンに3泊4日(1泊は機中泊)で行ってきました。
その間、
朝食2回(いずれもホテルのレストランでバイキング)
昼食2回(いずれもオプショナルツアーで行ったところ)
夕食3回
と食事をしました。

マキシムズナムアン

初日の夜に行ったレストランです。劇場のようなつくり、ドアマンもいる高級な雰囲気。しかし、中の店員さんは結構陽気な方も多く、ここでベトナムでのビールの乾杯の仕方を覚えました。「ワン、ツー、スリー、ヨー!」って言うのです。ドンコイ通りに出来たわりと新しいお店です。ここで初めて生春巻きなど食べたのですが、いきなりベトナム香草の洗礼を浴びた感じです(^^;。ビールは缶ビールと生ビール。結構飲んで食べましたが、一人13ドル。これだけの雰囲気のお店で、、、福井の天狗より安い!


・ロイヤルコート

2日目の観光のときに寄ったレストランです。このレストランはレックスホテルにあるみたいですが、訪れたのは近くだけど建物は違ったんじゃないかな。同じ一角にはあったと思うけど。民族舞踊を見ながらのヴェトナム伝統高級料理ってことだけど、前日の夜に食べた料理とさほど変わりがない感じ。しかも、最後のデザートが甘すぎて苦手でした。料金は分からないけど、観光も食事も付いて28ドル。観光会社の手数料などを考えると、10ドルにも満たない食事だったのかも。ちなみに追加のビール代は4ドル。


マンダリン

2日目の夜に行った有名なお店。日本人も多いです(と言うよりほとんど日本人かな?)。高級レストランという割には、場所的にも高級住宅街にあるためか、外観は民家のようです。でも、味は他のベトナムの料理とさほど差もなく、これで35ドルと言うのは少々割高感が残ります(日本なら普通ですが(^^;)。まあ、バスの送迎付だから、元々割高かもね。それを差し引いても、初日のマキシムに軍配かな。追加のビールワイン代は1人5ドルでした。


・NHA HANG TRUNG LVONG

3日目のお昼でメコン川クルーズの帰りにミトーの町から少し戻ったところにあるレストランでした。なんと読むのか分からないのでそのままの文字で。
ここでは、当然のように「象の耳の魚」を食べます。
巨大な魚で、形が象の耳に似ていると言うことですが、これも、あの茶色いメコン川から獲れたのだろうか・・・・ちょっと、考えてしまう。でも、見た目以上にさっぱりとした白身魚のようで、そのままでも行けるのですが、これをライスペーパーで巻いて食べます(店員さんが作ってくれるのです)。また、ご飯にスープみたいなものをかけて食べるのもなかなかよかったです。この地方の海老でしょうけど、手長海老を蒸したものなどもありました。そういえば、肉料理を食べていないような気がするなあ。


・ガルテンスタッド

3日の夕食は、もうベトナム料理はやめようと意見が一致(^^;。ドイツ料理かフランス料理と言うことで、最初に行ったドイツ料理屋さんが入れたので、ドイツ料理です。久しぶりに食べたような肉料理とドイツの生ビール。これはいいです(^^)。でも、ビールは少し生ぬるいです。他のテーブルではベトナムの方でしょう、ビールに氷を入れていました。これが風習と言うけど、氷は恐くてとても入れられないです。水もホテルのミネラルウォーターしか飲まなかったです。


バクダン・アイス
2日目の午後に歩いていて見つけたお店。ココナッツアイスが美味しい店と聞いていたので早速入ってみました。なかなかボリュームある作品(^^)。ところが、アイスの上にある果物が生ぬるい(^^;。このやり方がベトナム流かな。

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封印の文庫カバー~ベトナムでの買い物

・オーセンティック
ここでの商品はしっかりしたものだったし、売り場面積も広く、種類も多く選ぶのも楽しかったです。ホテルのそばでしたから何度か足を運びました。商品は梱包も丁寧です。お値段も高いですが、とは言え、物価の安いベトナムですから、日本に比べたら驚くほど安いです。陶器や籐製品にいいものが多いみたいです。

・バオダイ
・サパ1
この2つは、少数民族の刺繍の商品を探しに行きました。朝の7時から開いていると言う「サパ1」は散歩の途中に寄れると思いましたが、その場所は違うお店になっていました。「バオダイ」ではブックカバーを買いました。でも、ひとつは刺繍が貫いていて!本が入らない(^^;。早速クレーム交換をしてきました。日本に帰る前にチェックをしてよかったです。本はカバーをしたのはいいけど、ずっと読めていない状態です。行きの飛行機で読んで以来、1ページも進んでいません。まるで、封印の文庫カバーだったみたい(笑)

・ココ
・トンボ
よく日本のガイドブックに紹介されているみたいです。私はみただけと言う感じ。

・国営デパート
ここはまたいろんな偽物がいっぱいの国営デパート(^^;。細かい雑貨も同じような商品がいろんなお店にあります。おみやげ物は、ここで選んでも結構買えるかもしれません。それにしても、よくもまあ、偽物を堂々と売っているものです。店員さんの話を聞くだけでも楽しいものです。

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