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果てしなき渇き(深町秋生)

「このミステリーがすごい大賞」の第三回受賞作品です。

「四日間の奇蹟」浅倉卓弥
「パーフェクト・プラン」柳原 慧
と言うのが過去2回の受賞作でいずれも読みましたが、第三回では、ダブル受賞で、この作品のほかに「サウスポー・キラー」が受賞しています。

ちなみに今年の第4回の大賞は「チーム・バチスタの崩壊」(過去最高の大賞作品と絶賛を受けた)だけど、話題は12歳が書いた奨励賞の「殺人ピエロの孤島同窓会」に。

さて、本作だけど、受賞のときから反対審査員が出るなど、読者を選ぶ作品と言うことでしたが、確かにかなり選びそうです。私も選ばれなかった読者の一人です(笑)。

ミステリーとしても面白さかが感じられなかったです。娘を探す元警官と言う設定は、今までもたくさんあっただろうけど、私はそういう設定が結構好きだったりします。それで主人公が結構ハードボイルド風だったりすると、使い古されていてもついつい熱中するタイプです。しかし、この主人公藤島には、共感できないと言うか感情移入できないので、なかなかノリが悪かった感じになりました。

ただ、結構素晴らしいと思ったのは、一度も登場しない娘。中心事物でありながら、過去の手記の中で登場するだけで、その内面がずっと分からないままに描かれているのは、さすがと思わせます。このあたりの力量が評価されたのだろうなあ。

★★★

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