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2006年2月の記事

ミュンヘン

Photo_4ミュンヘンオリンピックといえば、私の記憶では男子バレーボールです。中学3年のころだったのかな。あのころは、バレーボールが強かったので、テレビでもバレーボールのアニメなどもあったのでしょう。そんな印象です。

そのミュンヘンオリンピックの開催中の1972年9月5日、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー黒い九月”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こり、この襲撃事件に対するイスラエル機密情報機関“モサド”は暗殺チームを編成、報復を企てるって話です。

テロに対する報復は無意味なものであると言うことを教えてくれるような映画になっています。それはそれでいいとおもうし、今のアメリカの行動そのものを暗に警告しているようにも思います。

過去にスピルバークは「シンドラーのリスト」「プライベートライアン」など歴史の真実を描いた作品がありますが(私はどれも見ていない)この作品もその流れを汲むものとは言え、どうも好きになれないまま映画が終わってしまいました(^^;

長い映画のわりには、ラストは中途半端な感じで印象に残らない感じです。全体的にも延々と報復殺人が繰り返されると言うのを見ると(一部にはハラハラドキドキシーンがありますが)どうも感情移入できない作品のままで2時間40分以上が経っていました。

★★☆

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博士の愛した数式(小川洋子)

映画化されて、映画を見てから、ようやく重い腰を上げたように本屋さん大賞の本を読みました。原作と映画、雰囲気は忠実に作られているのですが、細部に異なる点もありました。映画を見てしまうと、イメージが寺尾聰さんのイメージになっちゃいますが・・・(^^;原作では60歳過ぎと言うことで、家政婦さんの息子・ルートとの関係はおじいちゃんと孫のような感じです。しかし、映画ではどうしても父親不在のルートにとっての父親のようなイメージが強かったです。実際は父親以上の年齢の差でしたが・・・

また、映画では数学の授業を通して、この話が語られるために、数々の数の話が大変分かりやすく説明されていましたが、原作では少し理解できない点もありました(映画が先なので、その意味がよく分かっているのですが、原作が先だと映画かを見てより理解が深まるかも・・)。

映画化ではカットされたエピソードもあって原作は原作なりに楽しめましたが、映画化されたものはより鮮明に雰囲気が出ていたように感じました。原作以上の映画と言うことで同じ寺尾聰さんの「半落ち」と並んで原作=>映画の順でをお勧めします(^^)。

★★★★

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天使のナイフ(薬丸岳)

乱歩賞受賞作をハードカバーで読むのは久しぶりです。この作品はこのミステリーがすごいでも26位くらい、しかし週刊文春のミステリーベスト10では2位でした。

確かにそのランクに恥じないいい作品でした。乱歩賞としては近年にない質の高い作品ではないでしょうか?

テーマは昨今よく話題になることがある少年犯罪・少年法です。これらの問題は、加害者が法律で保護されているのに、被害者はマスコミにさらし者にされると言う理不尽な話があります。さらに、被害者から見たら、加害者の情報が全て隠匿されて、本当にどのように更生されて、どのように贖罪の気持ちを持っているのかって言うことが一番気になるところでしょうか、それすらも分かる事はないのです。

愛するものを失った悲しみはどこにぶつければいいのでしょう。犯罪者を憎む気持ちをどうすればいいのでしょう。そんな気持ちを抱いたままずっと生きていかなければならない、その辛さを思うときに、本当に更生と言う言葉だけで少年法の下で少年の人権を守ることを最優先していいのか?そんな疑問は、なんど「擁護派」の意見を聞いても感情的に湧き上がってきてしまいます。難しい問題ですが、取り返しのつかない犯罪の双方にとって悲しい結末かもしれません。

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ハルカ・エイティ(姫野カオルコ)

直木賞候補になったので読んでみました。そして、風邪で寝込んでいたのに夢中で読みました。

1920年生まれのハルカの一生を描くドラマで、まるでNHKの朝の連続ドラマのよう(って言っても連続ドラマを見ていませんが)。戦前・戦中・戦後と描かれたこの一生を読んでいて、教師であり自転車で通勤と言う姿を「スキップ」の真理子さんにダブらせました。
戦争時代の苦しい悲惨な生活の中にもなにかしら「楽しみ」を見つけて生きるハルカさんの前向きさは読んでいても楽しいものです。女学校時代、一緒の友達となる友達と比べて、ないものをないと嘆くより、あるものをあると喜ぶことを選ぶ「そのほうが、たのしい」と気づくのです。いつも、どんなときも、楽しむという気概をもって生きているそのこと自体がハルカの魅力を大きくしています。

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余白の愛(小川洋子)

博士の愛した数式って映画も見たし、この文庫がすごいにランクインしていたし(あとで、よく見たら、それは恋愛小説部門でした!)ってことで読んだけど、どうも私のタイプじゃないみたいです。幻想的でロマンティックと言う部分が、どうしても暗く陰の様に思えてしまうのです。それも最後まで読むと意味あってことだったのかと納得は出来るけど、好きか嫌いかと言う判断だけなら、あまり好きな本じゃない感じ(評価は高いみたいだけど(^^;)

★★

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