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80対20の法則を覆す ロングテールの法則(菅谷義博)

以前、ロングテールについて何かの記事を読んで、アマゾンに代表されるような手法とは知っていたけど、改めて、個人の価値観の多様化などの側面から、ロングテールの法則を勉強しようと思って手にした本です。

ロングテールの法則とは、従来のマーケティング常識の「80対20の法則」(売上の8割は2割の優良顧客が生み出すと言うパレートの法則)を覆す現象のことです。あえて覆す必要はないけど、覆すといった方がインパクトがあるでしょう。つまり、「売れない8割」すなわち「ロングテール(長い尾)」が、「売れる2割」を超える売上をもたらすと言うことです。

そうは分かっていても、通常は、「売れない8割」にコストをかけるのは難しい問題です。コストをかければ売上は伸びるのですがコストパフォーマンスが悪くなるために「売れる2割」にコストをかけるのでしょう。しかし、それがネット時代になりコストが限りなく0に近づいたときに、「売れない8割」を切り捨てるべきじゃないと言うことです。

 
この本で感心したのは、「売れない8割」に対応すると言う場合には、単にコミュニケーションコストなどが0に近づく問題ではなく、物流や在庫の問題まで書かれていたことです。つまり、こうした話では、「商品」にターゲットを当てやすいですが、ロングテール戦略の対象は「商品」だけでなく「顧客」「サービス」「顧客の時間軸」の4つがあると言うことです。

自分の企業にあったターゲットと戦略の考え方を意識するときに、こうした本は参考になるのではないでしょうか?読み終えて、何度も反芻して自社に合ったスタイルの確立が必要だと感じました。

一方で、こうした事象が起きてくる側面を考えてみると、価値観の多様化がより顕著になりニッチと言う言葉すら死語になるかもしれない状態になりつつあると思います。かつてNECの社長だった関本氏が「マジョリティは現在のために、マイノリティ は未来のために。」と言っていたけど、当時はイメージとして捉えるのみで、さっぱり分からなかったけど、こうした法則などを勉強すると、少しは見えてくる世界かもしれない。

★★★★

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コメント

「ロングテールの法則」著者の菅谷です。
拙著をご紹介いただきましてありがとうございます!
ずいぶんじっくりお読みいただいたみたいで、感激です。貴殿のビジネスの参考になれば幸いです。

投稿: 菅谷義博 | 2006.04.24 08:44

執筆者の方からコメントで恐縮です(^^;
「ビジネス」と言うような事は出来ていませんが、地道な商売ですので、いかに適用するかは経営者の感性にもよる様な気がしています。感性も磨かないといけないなあって実感(^^)。

投稿: ごえもん | 2006.04.24 22:46

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