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盗作(飯田譲治)

一気読みしました。と言っても、さすがに2日間かけてですが・・・。
片田舎の平凡な女子高生・彩子は、ある晩、衝撃的な夢を見た。憑かれたように、その夢の光景をキャンバスに描きあげた彩子の作品は、とてつもない作品で、日本中を震撼させたのですが・・・・。

表題は「盗作」ですが、むしろ「創作」とオリジナリティを問うた作品になっています。天才は何かに憑かれたように創作するのかもしれません。モーツァルトもその原稿(スコア)には、修正したところがひとつもなく一気呵成に作ったものが多いと聞きます。素晴らしい作品と言うのは、そういうときもあるのかもしれません。

その作品が万人に感動を与えたときに、それがすでに存在していた作品だったら・・・。
絵や音楽、小説などは確率的に少ないでしょうけど、たとえば17文字の川柳などの場合は、同じような発想はもちろん、一字一句違わない作品が出来ることもあるでしょう。それは盗作ではないにしてもです。つまり、どんなに素晴らしい作品であっても過去に同じ句があれば、それは「2番手」でしかないのです。同時の場合は、両方とも没になるとも聞きました。

それくらいに先に切り開くと言うのは尊いことなのでしょう。

でも、この作品では、どうして同じ絵が出来てしまったのか?少し非科学的だけど、そういうこともあるのかもしれません。凡人には分からない何かが・・・。

最初はこの高校生の絵画作品の真偽を問う内容かと思いましたが、読み始めたら、壮大な一大叙事詩のようで、これは、どうにか映画化してほしいものです。2時間枠に納められないかな(^^;。とにかく楽しい作品でした。

★★★★★

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» 【日曜日の一冊】こんな本を読んだ。(飯田譲治&梓河人) [Hitparade BLOG]
●盗作(上下) 飯田譲治と梓河人のコンビが送る最新作。 ある夜の就寝中に、突然創作の啓示を受けた平凡な女子高生:彩子。 一晩中、我を忘れて描き続けた結果、その絵は見る者の心を奪った。 普段芸術とは、無縁な人々の心までも。 ただ彩子自身は、何故このような凄い..... [続きを読む]

受信: 2006.04.11 22:44

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