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終末のフール(伊坂幸太郎)

8年後に小惑星が地球にぶつかると言う。それはすごいパニックになるでしょう。惑星は直径20kmくらいの大きさだけど、地球の生命を破壊するには充分な大きさなのでしょう。

この物語は、それから5年後。あと3年で人類滅亡となる日々をおくる8個のエピソードです。登場する人物は、「どうせ死ぬのだから」と略奪を行うような人物ではなく、どうせ死ぬのなら残りの日々を静かに平和に暮らしたいって言うような人物です。

世の中は、8年前は確かにパニックで略奪や殺人が多かったみたいだけど、そんなことをしていても何も変らないときがつき始めた時期と言うのもあるみたいだし、何よりも警察の治安強化が機能していると言う時代になったみたいです。しかし、どうして人類滅亡が近づいているのに警察は機能しているのか??そこは読み始めて、すぐに疑問だったのだけど、その理由もおいおい紹介されています。

 
伊坂さんの作品らしく、8個のエピソードの主人公は全てがつながっています。それはそれで結構こじんまりした世界で楽しいものでした。直接は関係ないけど「砂漠」で登場したキックボクシングの話がここでも生かされていました。伊坂さんの作品は奇抜な作品が多かったけど、最近、こうした穏やかな作品も多くなった感じです。

自分が世界滅亡まであと8年と知ったらどうするだろう。8年分を生きていくに充分な蓄えのある人は、もう働かなくて自分の好きなことをするのでしょうね。そうならないだろうからやっぱりいつものように働くのかな(^^;。ささやかな幸せはどこかで持っていたいものです。

★★★★★

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読み終わったとき泣き終わった後みたいな爽快感が残りました。もうすぐ死ぬとか後何年生きるとかそうゆう話なんだけれど、人が生きるのにそれは関係ないんじゃないかって思わされる気がしました。きれいな夕暮れみてたら悩みをその時は忘れてた。みたいな その繰り返しが結果生きる事なのかなって思いました。訳わかんないけど、そんな物語でした。お勧めは、太陽のシールです。これは私の想像する伊坂さんの作品 ... [続きを読む]

受信: 2007.03.26 09:15

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