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ハーフタイムシアター

キャラメルボックスのハーフタイムシアターと言う1時間くらいの劇を2本公演する舞台を東京まで見に行きました。1昨年の「スキップ」(日程的に見る事が出来なかったけど)に始まる「タイムトラベル」シリーズで、昨年の「クロノス」(昨年出張中に東京初日公演を見る事が出来ました!)の原作「クロノスジョウンターの伝説」の残り2編が原作です。

「クロノス」は原作前に見に行きましたが、大変よかったので、今回の2作も迷わず観たいところです。1時間と言う短い時間に1本のお芝居をすると言うことで、時間はあっと言う間に過ぎる感じでした。その分、背景とか分からなくなるかなと言う心配もありましたが、そんな心配も少ないようです。もちろん、原作を読まれていたり、全作の「クロノス」を見ていたり(見逃した人はDVDで観ておく)すると、より楽しめる事は間違いないです。

 
「ミス・ダンデライオン」

この物語は原作の中でも最もよくできていると言う感じがしていました。

タイムスリップで過去に亡くなった人を助けると言うのは歴史を変える事になり重大な問題といわれていますが、愛する人(憧れの人?)を助けにいくと言う問題を逆に利用して感動のラストに結び付けている感じです。時間も短いので原作通りの作品となっています。物語りもテンポよく進みます。

もともと原作でも製薬会社の営業マンとの関係や、過去に入室を断られた看護婦と自分など、様々なことがよく考えられていると思っていましたが、舞台でも、そのよさがうまく出ていたと思います。

ヒロインの鈴谷樹里は、もう30前後の女医だから分別ある大人の女性だけど、子供のときの憧れを持つ「可愛い女性」と言う面をうまく出していました。


「あしたあなたあいたい」

今はなき建築物を一度見てみたいと言う思いから過去へ飛ぶと言う設定自体が、どうも納得できないのは、私が建築愛好家じゃないからでしょうか(^^;。原作のときにもこのあたりは少し納得できなかったのですが、そのあたり「友だちもいない」?布川だからのことでしょうか。
もうひとつは、過去で出会う圭が布川に恋する過程が、どうもあやふやでした。確か原作ではゴミ捨て場に倒れていた布川に声をかけるときの内面が描かれていました。あれは圭と言う人物の性格構成にずいぶん大きな影響を与えるシーンだったように感じています。そのあたりが分からなくて、その分、探偵やら喫茶店の話など、エピソードが増えていたような印象です。

ただ、この作品は、圭が布川を追いかけて未来まで飛ばされると言うクロノスの画期的な利用方法が驚きの作品でした。そのためにクロノスを使う事は許されないことでしょうけど、それを頼みに行くのが「クロノス」でのヒロインである花屋の来美子さんでした。これは、通しで観ているものが楽しめる演出だったかも。


3つの作品とも、いずれも、何かの夢を持ち続けていると言う人物が主人公ですが、そこには違った形であれ、愛がテーマになっています。ぜひ原作も読まれると楽しみ倍増でしょう。ちなみに映画は「この胸いっぱいの愛を」と言う映画がこの本を原作としていますが、お話は全く違います。登場人物の名前が一緒ってくらいで(^^;、何か強い思いがあるから過去に飛ばされたと言うヒントは繋がっているのかもしれません。

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