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砂漠(伊坂幸太郎)

印象に残ったのは麻雀とキックボクシングです(^^)

伊坂さんの書き下ろし長編は大学生を描いた青春小説。個性的なキャラが生き生き描かれているので楽しめます。最初は軽いと思った鳥井が、ある事件で片腕を失い落ち込んでいる様子と、その相棒の北村のコンビは、「青空の卵」に出てくる引きこもり探偵・鳥井と「僕」を思い出させましたが、本作では、それにアツい西嶋、クールビューティの東堂、超能力を持つ南など、個性的キャラがにぎわします。

楽しく読めて面白かったです。例によって物語が絡み合うやり方や伏線の張り方など、うまい物語展開とも思ったけど、伊坂さんの作品だとどうしても期待が大きくって(^^;

しゃべる案山子などが出てくる作品もあるのだから、超能力でピンチを救うって言うのはあってもいいけど、以前のどこか架空のおとぎ話的感じから、かなりリアルな学生生活って感じで舞台を移したので、超能力の発揮もご都合主義に思えてしまう。

近くにいたら疎ましい西嶋だけど、話す事は妙に納得させられてしまうのが、さすがと思わせるものがありました。そんな西嶋に引かれる美人の東堂、それもありかなと思ったりするところが学生の自由さかもしれません。

余談ですが、東堂さんのお父さん「それはいいね。ちょうどそうしたらいいと言おうと思っていたんだ」って台詞、懐の深さを感じさせました。

ちなみに麻雀を知らない私には、役のすごさが分からずに、麻雀がやたら強い女性・南のすごさが超能力だけになってしまったのは残念。

最後に、表紙はどうにかならないものかな(^^;

★★★★☆

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