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国家の品格(藤原正彦)

昨年くらいに出版されたと思いますが、3月に東京にい言ったときに本屋に寄ったら大々的に紹介されているのを見て、いつか読んでみようかと思っていました。最近の新書版は、タイトルが命みたいになっていますが、この本も「国家の品格」とは大きく出たものです。よくある外務省や政府の弱腰外交を非難するような本かと思いましたが、少し思惑と違っていました。

読みやすく作者の考えもよく分かる本なのでよく売れているのかもしれませんが、これはひとつの考え方と言うことでしょう。確かに小学生では、英語なんてやらないで、国語と算数にもっと力を入れるべきだとは、私も感じていることでした。

ただ、この本は講演会の内容を基に本にしたこともあり、この内容で講演を聞く分にはいいけど、活字として読んでいくと、後半はなんとなく決めつけが多かったような印象を受けました。農業に力を入れて自給自足を増やして田園を増やす、その田園の美しい風景が情緒を豊かにし論理だけで進む社会を救うと言うようなことだけど、言うは易く実行は難しいものがありそうです。

また日本での武士道を評価されていることも賛同しますが、外国にも騎士道はあったとは思います。そこには武士道とは違い女性を尊ぶ精神もあると思います。また、市場主義で格差社会が起きることを懸念していますが、米国などには日本よりも寄付の精神も重要なステータスとして教えられているんじゃないかと思うのです。どんなことにも光と影があるのではないかなとは思います。

と言うことで、前半は楽しかったのだけど、後半はついて行けずにしらけた気分で読んでいました。いい本と言うのは一時期的に流行るのではなく長く読み伝えられる本でしょうけど、この手の本は今が旬かもしれませんね。

★★

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