ユナイテッド93(コロナワールド3)
いつも行く映画館では上映していないので、郊外の映画館に出かけて見ました。表題の「ユナイテッド93」と言うのは、「9.11」同時多発テロの時にハイジャックされた4機の飛行機のうち1機です。
ハイジャックされた4機とは、、、、
アメリカン航空11便(ボストン発ロサンゼルス行き)
8時14分頃にハイジャックされ、8時46分にニューヨーク世界貿易センターのツインタワー北棟に突入し爆発炎上。当初は小型機がタワーにぶつかる事故と思われて、アメリカン航空11便とは思われなかった。
ユナイテッド航空175便(ボストン発ロサンゼルス行き)
8時43分頃までにハイジャックされ、9時3分に世界貿易センタービルのツインタワー南棟に突入し爆発炎上。こちらの映像は先に11便が追突したあとのために、多くの報道陣と見物人がビルの周りに集まっており、突入の瞬間の映像が世界中に流された。
アメリカン航空77便(ワシントンD.C.・ダレス国際空港発ロサンゼルス行き)
8時50分頃までにハイジャックされ、9時38分に国防総省本庁舎に激突し爆発炎上。
そこで残る1機が「ユナイテッド93」便です。
ユナイテッド航空93便(ニューヨーク発サンフランシスコ行き)は、空港の混雑で40分近く遅れて8時42分の離陸となりました。この遅れが「同時」多発テロとして、少しの時間差を生みました。そのためにこのユナイテッド93便の乗客はハイジャックされた時に、家族などへの連絡から、すでに貿易センタービルへ突っ込んだ航空機のことを知り、自分たちの運命を知ることとなりました。「何もしなければ、他の旅客機のように多くの犠牲者を出す!このままでよいのか!」。愛する者に最後のメッセージを残して、乗客たちは、確かな勇気と団結力に包まれ、行動を開始しました。
このユナイテッド93便に関しては、ペンシルバニア州ピッツバーグ郊外に墜落しましたが、当初から戦闘機による撃墜説や機内で爆発物説などがありました。映画ではそれらの説とは違う内容でした。また犯人たちの目的地も、キャンプ・デービッドかホワイトハウス、あるいは原子力発電所か、不明のままでした。
しかし、この映画はもともと、それらを「解説する」映画でも「仮説」する映画でもなかったのです。あくまでも、そこにあった事実を提示するドキュメンタリーのようでした。犯人たちの宗教的背景も不要だし(そんなことは乗客は分からないまま被害者になったはずだから)、もちろん、細かい作戦の経緯も、乗客乗務員の人生(当日乗り合わせて命を落とした人たちには、語っても語りきれない人生があったはず)すらも、意識的排除して、徹底的に、当日の乗客と同じ立場を突き出すような映画になっています。
冒頭から、不必要に揺れるカメラワーク、飛び交う雑音や意味のない会話、、これらは、普通に自分達が生活している視線であり生活の音なのです。しかし、これが映画として提示されると恐ろしくリアリティと恐怖を煽るようになっています。
映像は徹底的に「管制塔」と「ユナイテッド93」便の機内を映し、大統領も軍の幹部も映し出すことなく「作り物」の映画と言うことを排除した「現場」の再現となっています。
どんな危ない目にあっても「Mi」でも「スーパーマン」でも何でも、映画は、ハラハラドキドキを「楽しむ」ものとなっています。この映画は、あえて観客を傍観者としてではなく、「現場」の一人として映像の中に引きこんでしまうような映画になっています。私は感受性が強いわけでもないと思うけど、それでも、緊張したままの2時間と、見終わったあとの救われない気持ちの重さ、しばらく席を立てないほどの疲れを持ちました・・・・それは監督の狙いだったのでしょう。
終戦記念日の深夜に見た映画ですが、改めて平和であることを願いたくなる感じでした。こうした映画の表現自体は好きじゃないけど(やっぱり娯楽映画気楽でいいけど(笑))、目をそらすことが出来ない迫力に脱帽して★5つにします。
ちなみに、予告編で気になったのは「ワールドトレードセンター」(よりによってこの映画の予告編をするから、映画が始まったのかと間違えました(^^;)と「ブラックダリア」。この秋の楽しみにしよう。
★★★★★
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コメント
TBありがとうございました。
TBお返ししようとしたのですが、何故か上手く行きませんでした。
考えさせられる映画でしたね。
よろしくお願いいたします。
投稿: 二番館です。 | 2006.08.16 23:37
はじめまして。
TBありがとうございます。
わたしのブログは、犬のブログなので、
ほとんど犬のことばっかりなのですが、
時々大好きな「本」と「映画」のことを書いています。
ところで、今日、瀬尾まいこさんの
「幸福の食卓」を読み終わったところです。
そのほかにも、左の最近のコメントを見ると
私には、興味のあることがいっぱい。
時々、おじゃまさせてもらいます。
投稿: らずむっち | 2006.08.17 00:25
こんにちは、二番館さん。
TBがうまくいかなかったとのこと。
私もときどきそんな経験があります。
時間をおいて行うとうまく行くのかも。
感想に書かれていましたように
本当にものすごくリアルでしたね。
この夏に見ておいて損はない映画と
思いますが、娯楽映画ではないので
そのあたりがお勧めの意味が違ってきます。
これを見た後にスーパーマンをもう一度
見たくなりました(^^)
投稿: ごえもん | 2006.08.17 06:21
こんにちは、らずむっちさん
TBありがとうございます。
幸福の食卓を読まれたとのこと。
瀬尾まいこさんの本は今までのものは
全部読んでいますが、この本はついに?
来年映画化されるそうですね。
投稿: ごえもん | 2006.08.17 06:25
こんばんは。
この映画、私も観たいなあと思っています。
でも、最近ちょっと映画館から遠ざかっています。
時間ができたらまたいろいろ観に行きたいです。
投稿: hibiki | 2006.08.18 00:33
ごえもんさん、初めまして。 映画のデキは良いそうですね。
アメリカ政府の「93便は墜落した」という公式見解を基にしてますが、実はこの事件は日本の新聞・テレビが隠している?事実が沢山あるようですね。(最新の米・世論調査では約4割の人が政府の9/11への関与を疑っています。)
「2001年9月11日にはテロは起きなかった・・・」とする、9・11・ドキュメンタリー「Loose Change=ルース・チェインジ」が全世界で波紋を広げ話題ですが、22歳のディラン・エイブリー監督が100万円以下で制作した作品が、ネットを通じてブレイクしています。
この作品の成功で、初の劇場用映画となる3弾が米国では秋に公開予定で、いまアメリカ国内では「9・11真実追及運動」が益々高まっています。数日前のCNNニュースでも、この映画の最後のテロップ部分の空軍の93便・重要記録でも、新たな「ウソ」が明るみになって来ています…。
英語版なら色んな場所から、2弾完全版を「無料」でダウンロードできます。グーグル版は410MB=何度も削除され、現在「911 cover up」で登録。英語字幕のデータは別にあります。表示方法など詳しくは検索で。これを観ると目から鱗が落ちるかも知れません。真実に関心があればお薦めです。
http://www.loosechange911.com/download/trailer.wmv
http://www.wa3w.com/911/index.html
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1461254
http://video.google.com/videoranking
投稿: ホワイト・ラビット | 2006.08.18 15:52
こんにちは、hibikiさん。
夏の楽しみな映画はひと段落しました。
でも、UDONとか言う映画の試写会が
当たりましたので、それを観てきます。
秋には楽しみな映画も多いので、
映画観賞の秋を楽しまれてはどうでしょう?
投稿: ごえもん | 2006.08.18 18:25
こんにちは、ホワイトラビットさん。
そうです。映画は娯楽映画と違ったつくりに
徹底していて、それはそれでよかったです。
単純な墜落ですと破片の散乱が大きすぎるなど
疑問点も多いようですね。
政府の関与ってことになると「カプリコン1」って
映画並みの出来事ですね(^^;
投稿: ごえもん | 2006.08.18 18:31
はじめまして。TB、ありがとうございました。
仰る、「「現場」の一人として映像の中に引きこんでしまうような映画」、同感です。大抵、映画はエンドロールが終わるまで席に居るほうなんですが、本作ではほんとにしばらく立ち上がれない、そのまましばらく座っていたいというような、言いようのない感覚に囚われたことを思い出します。試写会で観た者の責務として^^、口コミしたいと思います。
投稿: 青波男 | 2006.08.19 00:35
こんにちは、青波男さん。
従来の映画ですと、乗客のひとりにスポットをあてたりして
その家族の不安や、本人の回想、そして決意、、、
最後に家族を思う気持ち
なんてコースなんですが、この映画では力を合わせる
乗客の名前すらお互いに知らないままでしたね。
実際の現場ではそんなものでしょう。
いきなり意識を失うようなラストの墜落シーン・・・
(ボイスレコーダーにはこうした声が入っていたのかな)
一緒に戦ったような疲れ方でしたね(^^)
でも、それはそれで面白い切り口でした。
投稿: ごえもん | 2006.08.19 19:54