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ひとがた流し(北村薫)

アナウンサーの千波、作家の牧子、元編集者で写真家の妻となった美々は、高校からの幼なじみ。今では40をこえて、牧子と美々は離婚を経験、それぞれ一人娘を持つ身になっています。そんな3人を中心に、それぞれ章をそれぞれの家族がリレーするように書かれた作品です。

それぞれが自分以外に大切に思う人がいて、その気持ちに涙したくなる作品でした。いい人が出てくるのは北村さんの作品らしいですが、その影で我が侭やどうにもならない気持ちをぶつけたりと言う普通の姿もあったということが、また切なさを感じさせてくれました。

 
この小説の執筆のきっかけは「月の砂漠をさばさばと」で小学生だった女の子「さきちゃん」が、どうしているかなって気持ちだからそうです。高校生(牧子の娘)になって登場します。そのフレーズが「鯖の味噌煮」を作るときに話にそれとなく出てきます。

月の砂漠を さーばさばと
さばのー 味噌煮が ゆーきました

って(^^;
鯖の味噌缶ならうちでも売っているで、そこのキャッチコピーを使おうかな・・・。
このように、物語の合間に出てくる昔のどうでもいい思い出。ああいうのはどうでもいいような感じで、本当に印象深いものです。

「ひとがた流し」とは、厄払い、災いを紙のひとがたに移して川に流すもので、時には、願い事を書いて流すそうです。

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