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ぼくのメジャースプーン(辻村深月)

「ぼく」は小学四年生。不思議な力を持っている。忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された……。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、今もなお登校拒否を続けている。

非常に高い評価を受けている作品だったように記憶しています。「ぼく」は、犯人に対して自分の不思議な力を利用として、その対決の7日間を、親戚の「ぼく」と同じ力を持つ先生と話をしながら準備すると言う形の作品です。

「正義」とは何か、憎い犯人に復習すれば満足なのか?
幼い身体に強力な力を持つアンバランスをどう利用してどのような結末に持って行くのか、その発想が面白い作品です。

しかし、私には「ぼく」と「先生」の会話が、説明っぽいことや、力そのものをゲームと見る若い感性(^^;についていけない面がありました。それが読んでいても辛かったです。なんと言っても、こんな「先生」との会話(対談?)をできる小学4年生っているだろうか?ここまで内面を抉り出すような小学4年生と言うのがわからないです。中学生でも無理がありそうで、舞台が高校生なら少しは話の内容を理解できたでしょう。学者的な「先生」の言葉を聴いて理解するのは小学4年生には無理でしょう。

そんな設定を無視すればいいけど、大人に相談すると言う設定が必要なのでしょう。そこに重要な「正義とは何か」と言うテーマがあるのですから。そして、最後に自分の不思議な力を利用するアイディア、、これは、面白い発想で、ある意味、恐い子供を演出しています。その恐さがかえって子供っぽさを浮き出しているだけに、決戦までの7日間が、私には辛かったです。もう少し短い作品が出たら読んでみたい作家かも(^^)

★★★☆

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