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2006年10月の記事

時をかける少女(メトロ劇場)

Toki2日連続のタイムスリップモノです。
かつて、NHKの少年少女ドラマシリーズで「タイムトラベラー」として放映されていたものが一番古い印象ですけど、原田知世主演による映画で、松任谷由実さんの主題歌が一番印象深いかも。

しかし、このアニメ映画は、それから20年後の世界で、かつてのヒロイン・芳山和子の姪である紺野真琴が主人公となっています(芳山和子は魔女叔母さんのあだ名で出演しています)。

夏に東京で公開していましたが、ようやく福井でも10月28日から公開されました。
それにしても、これは楽しめるいい映画ですね~。

思い切り青春映画でした。それも今風の高校生がそのまま出ているようで感じがよかったです。アニメなのでかなりコメディっぽいところもあるのですが、最後のタイムリーブ(タイムスリップじゃなくって、こんな風に言っていました)あたりは、プチ感動の要素もしっかり入っていて、すんなり素直に楽しめる1作となっていました。

映画館から帰るときに、自分の腕に数字が現れていないのか、もちろん確認しました!鳥肌が立っていただけでした!?魔女の叔母さんが言っていたように、あの頃の年頃にしか現れない能力なんですね。

★★★★★☆

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地下鉄(メトロ)に乗って(テアトル3)

Metoro地下鉄の駅の階段を上るとそこは昭和39年だった、と言う話ですが、三丁目の夕日のように昭和の元気で暖か時時代を描くと言うよりは、若き父の姿を見ると言うような必然性からのタイムスリップです。地下鉄に乗るたびに過去をさかのぼるように過去に戻り、思っていた父と違う一面を見る衝撃、さらに恋人・みちこと一緒に過去に戻ることで明かされる過酷な運命、そして切ない結末。そんな映画でした。

ある意味、ルーツのタイムスリップ版のような意識で見ていました。

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時の渚(笹本稜平)

先日、東京で48歳の男性が、2004年になって育ててくれた夫婦と親子関係がないことがDNA鑑定でわかったため「出生時に他人と取り違えられた」として産院を運営していた東京都を訴えた判決がありましたが、そんなときはどんな気持ちになるのでしょう。なんだか想像もできないのですが・・・
育ての親と生みの親が違うと言うのはよくある話ですが、この小説でも、そんな話が出てきます。

元刑事で、今は私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼されます。その過程で、茜沢はかつて自分の妻と子供を轢き逃げで殺害された事件との関連を見出します。人探しのハードボイルド風ですが、なかなか面白い展開です。薄々、衝撃のどんでん返しも分かりますが、う~~ん、そうか、そうだったのか、とショックも大きい。

それにしてもこの本、どうして買ってあったのだろう?知らない作家だし、、店頭のキャッチコピーかな?どこかのブログの感想かな?

★★★★☆

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名もなき毒(宮部みゆき)

表題の名もなき毒とはいいタイトルですね。毒をもった人間もいるし、青酸カリのような毒そのものもあります、さらに、土壌汚染やシックハウスなど、目に見えない毒もあるわけです。これらの毒をうまく配置している手法は、さすが宮部さんはうまいなあって感心したのです。

主人公は「誰か」でも活躍した(活躍と言うことばがあまり似合わない穏やかな)今多コンツェルン社内報「あおぞら」の編集部に勤務する杉村三郎。財閥で(逆玉だけど)何も悩みがないような姿に、被害妄想的に嫉妬する元アシスタントの猛毒がすごいのですが、こういうのはやっぱり病気なのかな。

その猛毒の強さが強いほど、主人公・杉村の人の良さが対照的で際立つために、少し共に違和感を感じてしまうほどでした。もう少しおとなしい毒が似合うこのシリーズのような気がします。模倣犯やクロスファイアなどに比べたら日常的な謎シリーズに似合いの犯罪を・・って思うほどでした。

500ページ程の大作の本、、読み終えなかったので、沖縄まで持って行って読みました。往復2600km以上・・・(^^)

★★★★☆

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ブラックダリア(テアトル2)

Bdブライアンデパルマ監督の新作を見てきました。今回の作品の舞台は、1947年のロサンゼルス。ダウンタウンの空き地で、身体を腰で切断された女の惨殺死体が発見されます。漆黒の髪、青白い肌を照らす黒ずくめのドレスを着て、ハリウッド・スターを夢見ながら大都会の暗闇に葬られたその女エリザベス・ショートを、人々は、ブラック・ダリアと呼んだ、と言うのがタイトルです。
ロサンゼルスの闇の中で妖しくうごめく事件の謎は、捜査にあたる若き2人の刑事の運命をも狂わせていきます。

その刑事役の2人、ジョシュ・ハートネットとアーロン・エッカートは非常にいい雰囲気をかもし出しています。スカーレット・ヨハンソンもよかったです。

映画自体も、今までの作品みたいに、犯人が身近にいるのじゃないかとどきどきさせたり、パズルのピースのように散りばめられた様々な要素が、1947年のなまめかしい雰囲気とあいまって独特の世界観を浮かび上がらせていますが、如何せん、話はよく分からない(^^;。鈍いのは私だろうけど、人物関係ひとつとっても分からない。刑事を殺したのは誰?ブラックダリアを殺したのは、その理由は?腰の「BD」マークは何?妹って?

なんだか、ジグソーパズルのピースがバラバラのままに終わってしまった感じです。カンのいい観客は全てがつながったのでしょうけど・・・・

★★★★

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ワールドトレードセンター(テアトル1)

Word2001年9月11日、あのテロを題材にした映画は、今年はユナイテッド93というドキュメンタリー風の映画がありましたが、こちらは救出に向かったニューヨーク市警の姿を映画いた作品です。

「夜のピクニック」を見に行ったことで映画館のポイントが溜まり、それ続けて見た映画です。したがってこの日は2本の映画をお金を使わずに見ました(^^)

映画自体は、よくあるような話なんですが、それが災害パニック映画じゃなくってテロであることが暗い影を落としています。助けに行って亡くなった方の多さを思うと、むしろ助けられた方が珍しく、その事実が作り物のパニック映画との違いと感じます。

正直言って、ストーリーだけなら可もなく不可もなくって程度で、むしろ新たな切り口でテロ事件を表現した「ユナイテッド93」の方がインパクトが強い感じですが(でも、あの映画は救われない(^^;)、こちらの映画では、むしろ信じあうことや助け合うことが重要と言うテーマのようで、アメリカらしい映画になっています。

★★★★☆

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夜のピクニック(テアトル3)

Yorupic全校生徒で24時間かけて80キロを歩くと言う伝統行事・歩行祭。高校3年の最後の歩行祭で甲田貴子は、自分自身で密かに賭けをしようと考えていました。一度も話したことのない同じクラスの西脇融に話しかけるという賭け。

今まで、そんな簡単なことが出来ないと言うのは、親友にも言えない秘密が、貴子と融にはありました。それは、2人が同じ父を持つ血の繋がった異母兄弟だということ。何も知らないクラスメイトたちは、それゆえお互いを意識してしまう2人を「好き者同士」だと勘違いをしています。

原作は第2回本屋大賞になった恩田陸さんの「夜のピクニック」。原作も読んでいたのでこの映画は楽しみでした。原作どおりの作品でした。

主演の多部未華子さんはどこかで見たことがある印象でしたが思い出せません(^^;。
融の親友の戸田役の郭智博も見たことがあるし、夜になると元気になる柄本佑も・・・。鉄人28号の池松壮亮は最近は、男たちの大和などで知っていました。

この映画の最後に歩ききってゴールするときに、みんな一緒にゴールするのだけど、ゴールの飾りは逆から見るとスタートの看板にもなっているのです。映画では、そのスタートを少しだけ写しています。彼らや彼女らのゴールは新しいスタートを暗示しているのでしょう。貴子が涙ながらに「ありがとう」って友達に言うのが印象深いです。思い切り青春真っ只中でした。でも、私も「満身創痍」の漢字が書けません(^^;

★★★★★☆

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午前三時のルースター(垣根涼介)

旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。しかし、慎一郎の本当の目的は、家族に内緒で失踪した父親の消息を尋ねることだった。

ベトナムには昨年行ったので、そんなイメージをもって読みましたが、この作品が書かれた2000年はもっと熱いサイゴンだったのでしょう。作品は、なかなか面白く展開して、個性的なキャラクターと合わせて、読ませる作家だけの事はあります。終盤は、ばたばたと店じまいするように終わった感じが少々残念ですが、それを割り引いても楽しめました。
午前三時のルースターと言う表題が、何を示すものかわからなかったのですが、最後に「ルースター(一番鶏)」とありました。roosterって雄鶏なんですね。午前三時の朝一番にサイゴンで耳にした一番鳥の鳴き声。夜明けが近いことを示す象徴的な出来事は、少年・慎一郎が橋から父からもらった腕時計を投げ捨てるところにシンクロして印象的でした。

★★★★☆

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