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午前三時のルースター(垣根涼介)

旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。しかし、慎一郎の本当の目的は、家族に内緒で失踪した父親の消息を尋ねることだった。

ベトナムには昨年行ったので、そんなイメージをもって読みましたが、この作品が書かれた2000年はもっと熱いサイゴンだったのでしょう。作品は、なかなか面白く展開して、個性的なキャラクターと合わせて、読ませる作家だけの事はあります。終盤は、ばたばたと店じまいするように終わった感じが少々残念ですが、それを割り引いても楽しめました。
午前三時のルースターと言う表題が、何を示すものかわからなかったのですが、最後に「ルースター(一番鶏)」とありました。roosterって雄鶏なんですね。午前三時の朝一番にサイゴンで耳にした一番鳥の鳴き声。夜明けが近いことを示す象徴的な出来事は、少年・慎一郎が橋から父からもらった腕時計を投げ捨てるところにシンクロして印象的でした。

★★★★☆

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