« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

2006年11月の記事

いらっしゃいませ(夏石鈴子)

夏石さんの作品を夏石さんと言う意識で読む最初の作品です。以前に「新解さん」と言う「新明解国語辞典」のユニークさを紹介した本を読みました。

あの本の視点をもっている夏石さんの「いらっしゃいませ」は出版社の受付係りとして配属された新人・鈴木みのりのお話です。この鈴木みのりの視点で書かれていることこそ、夏石さんの視点なんだろうと楽しみながら読むことが出来ました。案の定、解説では鈴木みのりは、彼女自身であると同期の白石さんが書かれています。鈴木みのりの新入社員としての初々しさと持ち前の正義感が気持ちいい作品です。

続きを読む "いらっしゃいませ(夏石鈴子)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

キンキーブーツ(テアトル1)

Kinkyこの映画はマイナーなのかな、全国で大々的に公開されていなくて、しかも、福井ではテアトルサンクでのみの上映でした。それでも興味を持ったのは、キンキーブーツと言うタイトルじゃなくって(映画のタイトルは直訳すると変態ブーツ(^^;)、この映画が英国の映画であることと、伝統的な紳士靴の工場の後継ぎが、倒産寸前の会社を大胆な改革をすることで危機を乗り切ると言う話に興味をもったからです。

正直、すごく面白い映画でした。映画になると、こうした話はよくある話ようでもあっても、現実は、あのような状況で中小企業の社長は、社員の首切り、事業の縮小、最後は倒産か売却の運命・・・がよくあるパターンでしょう。それを、ニッチな市場を目指して大胆な改革を行うと言うのは、今の時代の生き残りのあり方を象徴しています。本当にあった実話を元にしていると言うから素晴らしい。世の中小企業の社長は、新たな挑戦を止めてはいけないと改めて学ぶべき点が多かったです。

元気な会社の社長には夢があるのですね。夢を持たない社長はやっぱりダメ。小さな会社こそ大きな楽しい夢を。

以下、少しネタバレです。

続きを読む "キンキーブーツ(テアトル1)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

椿山課長の七日間(シネマ3)

7day11/18 19:00~

100名程度の小さなスクリーンでの公開でしたが、お客少なく、私以外は2人組の男女のみで、3名のロードショーでした(^^;。試写会だと満員になるけど、普通の場合は、なかなか映画って大変だなあって思います。でも、限られた空間と時間を確保できるってありがたいことです。家でもDVDを見る事はあるけど、ここまで集中は出来ないので、映画館はありがたいものです。ってことで、応援していますから3名でも挫けないで(笑)

さて、本来ならこの表題の映画ならまず見る事はなかったでしょう。しかし、椿山課長が急死して3日間だけ別の姿で生き返ると言う話で、しかも、その姿が課長とは似ても似つかない飛び切りの美女って言うことを聞いて、それなら見てみようと思った次第です。

こうした入れ代わりとかタイムスリップモノは無条件に好きなので、今度はどんな仕掛けかなと気になるところでもありました。神様は、そんな私に試写会を当ててくれたのですが、あいにくその日が東京出張の日で泣く泣く諦めて、今回の観賞となりました。

続きを読む "椿山課長の七日間(シネマ3)"

| | コメント (2) | トラックバック (5)

ダリ展

噂のダリ展に東京出張の折に行って来ました。東京の人はこうした美術展が多くてうらやましいです。確かにお金があると東京は楽しいところかも。でも、乾燥した空気は苦手です。若いときに住んでいたのは、体が順応していたのかな?

で、そのダリ展、かなりの人気で入場制限も出ると言うから、やっぱり朝一で行くしかないなあって思い行ってみました。10時開場ですが、日曜は10時に行ったのでは、すぐには入れない状態でしょう。

また、JRのみどりの窓口でもいいから、ダリ展の入場券を事前に買っておくことがいいです。と言うのは、10時開場で入れるのは、9時半くらいまでに並んだ人だけでしょう。しかし、いくら早く来ても入場券をもっていない人は、入場券発売所に並ぶことになります。この発売所が開くのが9:45です。この時間で券を買って入場列に並んでもかなり不利です。

あそこで9時くらいから並んでいるくらいなら、上野駅のみどりの窓口で券を買ってから並んだ方がはるかに有利に見ることができます。

続きを読む "ダリ展"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プラダを着た悪魔(テアトル4)

Photo_17シアターハウス主催試写会 11/16 19:00~

プロジェクタースクリーンの専門店 シアターハウス」さん主催の試写会に行ってきました。会場内は知った顔がいっぱい。こんなに知り合いに会った試写会初めてでした。

「プラダを着た悪魔」とは、うまい邦題をつけたものだなと感心していたのだけど、原題も「THE DEVIL WEARS PRADA」でした。副題と言うかキャッチコピーに「恋に仕事に頑張るあなたの物語」とあります。

タイトルだけでなく予告編を見た時点で、これは面白いかもって思っていたのですが、実際に見てみると、大変楽しめる映画になっていました。私のようなファッションに興味のないものでも(^^;

なんといっても、ファッション界にカリスマ役のミランダ役のメリル・ストリープは年をとった感じはするけど、オスカーノミネート最多を誇る女優のことだけはありますね。意外にはまり役のような今回の役柄でした。そして、それに対比するように、キュートで思わず応援したくなるような黒髪のアン・ハサウェイが、けれんみのない姿で気持ちがいいです。

コメディのようで、ドラマのようでもある内容を、この2人がうまく演出して作り上げている感じでした。

続きを読む "プラダを着た悪魔(テアトル4)"

| | コメント (0) | トラックバック (2)

顔のない敵(石持浅海)

石持さんの作品はほとんど読んでいるけど、割と限られた条件下での殺人として、その発想に感心しています。ただ、動機と言う点ではいつも弱い気がしているのも、この作家の特徴です。

しかし、今回は地雷をテーマに地雷除去の活動を中心に描いた短編集で、地雷除去活動の中で殺人が起きるとは、なかなか面白い着眼点です。しかも、殺人者は存在するのですけど、犯人を告発したり、逮捕されると言うの事はありません。この作品の魅力は、地雷に関して勉強になったと言うことのほうが大きいかな。

収録作品

「地雷原突破」
「利口な地雷」
「顔のない敵」
「トラバサミ」
「銃声でなく、音楽を」
「未来へ踏み出す足」

「暗い箱の中で」

続きを読む "顔のない敵(石持浅海)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

シンデレラ・ティース(坂木司)

歯医者に行くくらいなら、歯が悪くなる前に死んでしまった方がいいって思うほど、歯医者が嫌いです!!ぜったいに嫌い。何がって(私の歯医者経験は20年ほど前ですが)、「ああ。ひどいですね」って言う医者の独り言、冷たい感じのする部屋、味気ないうがい用のカップ、痛いのが当たり前だと言う態度、そして何よりあの殺人よりも怖い機械音。。。などなど。

そんな私には、この本の最初のページで共感してしまい、そのまま話に入っていけました。

続きを読む "シンデレラ・ティース(坂木司)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

会社にお金が残らない本当の理由(岡本吏郎)

ビジネス書だから簡単に。
面白い発想はいくつかありました。しかし、新会社法など中小企業や同族会社の取り巻く環境はどんどん変わってきます。手法よりも考え方を学んでおくことに重点を置いて読むといいかも。

★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

父親たちの星条旗

Seizyouki11月6日 20:45~(テアトルサンク1)メンズディー入場

恐い!
どこに敵がいるのか分からない硫黄島の映画を、誰もいない映画館で見るのは恐いです。600人は入る映画館でどうして他に観客がいないの!って言いたいです(^^;

監督がクリント・イーストウッドで製作がスティーブン・スピルバーグってことで鳴り物入りなのかもしれないけど、それに、この映画の言いたい事も分かるのだけど、それがストレートに伝わらないもどかしさがあります。

続きを読む "父親たちの星条旗"

| | コメント (0) | トラックバック (3)

手紙

Tegami11月3日 12:40~(テアトルサンク3)前売り券入場

東野圭吾の原作の映画化です。

改めて原作を読んだときの感想を見直して、なるほど一気読みだった作品でした。内容的には原作と少し違う面もあるけど、、、主人公の夢が少し違和感があったかな。なんとなくくらい性格になるのは分かるのだけど、それとお笑い芸人と言うのが結びつきにくかったです。でも、それもありかなと思うと、すんなり見れる映画になっていました。

「手紙」は、弟を大学に行かせるために、兄が盗みに入った家で、その家の人を出会いがしらに殺してしまうことで、強盗殺人の罪となった後の話です。弟は大学を諦め働きますが、そんな弟を気遣って、兄は手紙を書きます。弟もその返事を書きますが、結局、その文通を続けるうちに、社会にさらされて、殺人犯の弟と言うレッテル苦しむ弟と、罪のために刑務所にいるとは言え、塀によって守られている兄、と言う構図が浮かび上がってきます。犯罪者が塀よって守られて、犯罪者の家族が社会にさらされている状態になっていると言うのは何とも皮肉な結果です。そこがこの作品の重要なところですね。

そのタイミングで、この差別から逃げる事は出来ないと言う事を弟は知ることになります。また、兄も殺人と言う罪だけでなく、自分の存在と罪が、遺族の悲しみ、家族の辛さなど、ずっと罪を背負ったままになっていると言う事を知るのでしょう。

耐え切れずに自暴自棄になる弟・直貴を、深い絶望の底から救ったのは、常に現実から目をそらさず、日の当たる場所へと自分を引きずり出してきた由美子の存在でした。なかなか強い存在でした。

原作を読んだときにも、涙が出るような話になっていましたが、今回は映像もあいまって何度も涙せずにはいられなかったです。

★★★★★☆

| | コメント (3) | トラックバック (0)

デスノート ~THE LAST NAME~

Deth211月3日 9:50~(福井シネマ)前売り券で入場

前作ではまってしまって、後編を楽しみにしていました。
前作は、100名の映画館での後悔でしたが、今回は、大きな映画館に格上げ、しかも公開の初回の映画で結構お客が入っていました。びっくりです。大の大人がひとりって珍しかったかな。

映画では、それはリアリティがないだろうって言う意見もあるけど、夢を売るのも映画です。ある意味空想的なシーンも必要ですが、警察があんな監禁なんてするのかって不思議な気もしますが、この映画では、死神やデスノートなど登場するのですから、そんなリアリティよりも、空想の世界でトリックや推理合戦を楽しみましょう。

そう思うと、かなりよくできた映画です。私は原作を知らないから余計に楽しめるのかもしれませんが、原作を知った人にも原作にない仕掛けがあったような・・・・。

あいにくネタバレになるので、これ以上はかけませんが、かなり楽しめた一作です。前編よりもよかったなあ(^^)

★★★★★☆

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »