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敬愛なるベートーヴェン(コロナシネマ7)

Daiku会社を終えたらダッシュで向かって映画館に。ぎりぎりの時間に飛び込んだ映画館は141名収容だけど、、、、誰ひとりいませんでした。全く観客のいない映画館で「敬愛なるベートーヴェン」を存分に堪能しました。

実は23日は「第九」のコンサートを地元で聞くので、それまでにこの話を見ておきたかったのが見たかった最大の理由で、なかなか希望の時間の上映がないので今日がラストチャンスでした。

1824年ウィーン。電気もない時代で、ろうそくの中で演奏会をするなんて、なんかすごく幻想的な時代ですね。そんな「第九」の初演を4日後に控えたベートーヴェンの元に、作曲家を志す若き女性アンナが写譜師として訪れます。期待に反し、彼女が来た事に激怒するベートーヴェンですが、徐々に彼女の才能を認め、「第九」の作曲と演奏を支える存在となるのです。

 
そんなアンナと言う女性は架空の人物ですが、話としてはよく出来ています。そのために集中して見れる映画になっていました。もちろん、私はこうした映画には甘いので(^^;、本当に花丸を全部あげたいくらいです。

特に第九の初演の音楽シーンは、本当に素晴らしい映像と音楽になっていて、過去にない感動的なシーンでした。

それにしても、モーツァルトもそうだけど、ベートーヴェンも、あれは作曲じゃないんですね。曲を作るのではなく、曲が沸いて出るのでしょう。頭の中にどんどん音楽が溢れて、それを楽譜に書き留めるのが精一杯。1日中、魂を揺さぶるような音楽が溢れる状態なのは、もはや自分を自分で制御も出来ず、その音楽の才能は彼から聴力を奪い取ってしまうのです。

この映画の中でも、作業部屋から教会の鐘の音が聞こえていました。ウィーンに行ったときに、ベートーヴェンの家に行ったのですけど(遺書を書いた家と言う事で有名なのかな)、そこの逸話で、毎時決まった時間に鳴る教会の鐘の音が聞こえなかったことから、自分の聴力が無くなったことを知るって話を聞いたことがあります。そのシーンとダブるものがあったけど、この映画ではその後の話のようでした。

クラシックファンとしてはこの手の映画はとても楽しみです。その中でもよくできた映画で今年のトップクラスです。

★★★★★☆

今年はあと、007と犬神家。これで打ち止め予定。
だけど、007の予定が立たない(^^;

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コメント

自己レスですが、
あえて難点を言うとしたら
この写譜師アンナにもっとスポットを
あててもよかったかなと思います。

あの時代に女性で作曲家になると言うことが
いかに難しいことか、また仕事と芸術と
恋人の関係なども、もっと葛藤があったはず。
映画の中では、意外にあっさり描かれています。

クライマックス的な第九を中間に配した
構成は監督の意図するところだろうけど
第九に触れて、アンナが自らを解放すると
言う構図から言うと先ほどの葛藤が弱い分
後半は少し焦点がボケてしまった感じです。

それでも、贔屓しているので◎(^^)v


投稿: ごえもん | 2006.12.15 07:30

ごえもんさんが、ほめていたらしたので、
観てきました!
よかったです。私は、クラシックはわからないのですが
(わからないから余計にでしょうか?)
第9の演奏シーンで涙が出ました。
よかったです!!

投稿: らずむっち | 2007.01.11 00:13

こんにちは、らずむっちさん。

私が誉めていたのは贔屓にしているからですよ。
この手の映画は結構好きだったりします。
でも、その中でもよく出来ていました。

涙が出るほど感動されてよかったです。
私もあの第九のシーンでは、全身が鳥肌が
立つような感じで感動しました。


投稿: ごえもん | 2007.01.11 21:41

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