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デッドライン(建倉圭介)

このミステリーがすごいの10位にランクされた作品ですが、ミステリーと言うよりは冒険小説です。

舞台は第二次世界大戦末期のアメリカ、日系人部隊で欧州戦線に参加し負傷して米本国に帰還したミノル・タガワは、ペンシルベニア大学に復学し、世界初のコンピュータ開発計画に加わる。その過程で、ミノルは、アメリカの原子爆弾開発と日本への投下が間近であることを突きとめる。もはや日本に残された道は「降伏」の二文字のみ。一刻も早く政府高官を説得し、日本政府を動かさなければならない。ミノルは、幼い息子を義父母によって日本に連れ去られたナイトクラブの踊り子、エリイと共に日本への密航を決意する。北米大陸を横断し、アラスカを経由して千島列島へ。

と言うような紹介が書かれており、なるほど、一気に読める娯楽小説になっていました。このミステリーがすごいでは、こうした冒険小説がよくランクインします。以前は「ワイルドソウル」も楽しめました。「ホワイトアウト」なんかもそうかな。どれも、映画化しても面白そうな映画になりそうです。

 
話自体は、小説ですし、主人公たちは死ぬわけにはいかないので、幾多の危機を、それこそ、都合よく?逃れてくるわけですけど、そのあたりご都合主義と言うのは酷でしょう。それよりも、主人公のミノル・タガワは、優秀なコンピュータ開発者であり、相当な体力と射撃の名手でもあります。さらに日米二ヶ国語を操り、歴史などにも造詣が深く、船も操縦できると・・・・こんなスーパーマンのような能力の人間を、負傷しただけで軍を辞めさせた(本人の希望かな?)とは、もったいないと言うか貴重な人材を失うことになります。しかし、戦争当時は、アメリカでも日系人は虐げられていたみたいですから、こうした人材がコンピューターの開発に関わっただけでもすごいのかもしれません。

実在の人物などが登場して、コンピュータ開発の話が出てくるあたりも興味があったけど、原子爆弾の開発状況も楽しめました。

★★★★★

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