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水上のパッサカリア(海野碧)

久しぶりに本を読み終えて、次第に読書の調子が上がってきたかもって自覚している状態です。この本は日本ミステリー文学新人賞になった作品のようですが、帯にある北村薫氏の「読後、思わず、「パッサカリア」のCDを探し、かけてしまった。要するに、そうさせるだけの作品であった。」と言うコメントを見て読みたくなりました。

謎のある主人公とその恋人が、湖畔で住むようになって、その独特の雰囲気と、話の展開がとてもうまいと思った作品です。時代そのものがフラッシュバックするのですけど、そのような展開に振り回されることなく、スムーズに主人公の思考回路についていくように読めるのが不思議です。それだけうまい作家なのでしょう。

最初の展開では、ラブサスペンス風かなと思ったのですけど、後半はハードボイルド風になって(そこに主人公の生い立ちの謎がある)、ラストでは陽気なギャングの様な印象も受けました。いくつかの顔を持つ作品って感じです。

ただ、途中は少し中だるみしやすい感じも受けました。ラストも少し強引にまとめた感じもしました。山中に捨てて心中に見せるというのは、死後硬直の前に異動をして問題がないのかとこちらが心配しました(^^;

★★★★☆

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 自身の過去を秘めて山中の湖畔に暮らす大道寺勉の前に、昔の稼業「始末屋」の仲間... [続きを読む]

受信: 2007.04.22 10:05

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