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クィーン

Queen6/26 19:45~(メトロ会館)

この映画は、1997年の8月31日(そろそろ10年になるのですね)、ダイアナ妃が不幸な事故でこの世を去った直後の英王室の1週間の様子を描いています。もちろん、エリザベス女王が中心になりますが、そこに皇太后やエジンバラ公、チャールズ皇太子が絡んできます。

あまり詳しくない私には、ダイアナ妃が亡くなった後のエリザベス女王の対応は過去の確執に起因するものだと思っていました。しかし、そこには確執ではなく(もちろんそれもあったでしょうから、周りの人はそれを隠さずにだしますが)、王室の権威と伝統であるものだと言うことが描かれています。どんなに確執があろうともダイアナ妃が皇室の一員なら女王からの哀悼のことばもあったでしょうが、その当時はすでに王室の人ではなくなっているという特殊事情がありました。ここに世論に屈して?権威を傷つけていいのかという葛藤があるのです。

 
そのエリザベス女王の人間味たっぷりの雰囲気や、なによりも主演のヘレン・ミレンのあまりにそっくり演技(脇役のエジンバラ公もチャールズ皇太子もブレア首相もそっくりさんのオンパレードでしたが)には感心させられます。

その演技はそっくりと言うだけでなく、ジープを一人で運転したり、一人のときにこっそり涙を見せる姿や、なかなか苦悩の様子が名演技として、アカデミー主演女優賞というのもうなづけます。

この映画では、王室の生活が垣間見られりますが、エジンバラ公が女王のことを「キャベツちゃん」と呼びますが、それが女王のあだ名かなと思ったら、ああいう呼び方を普通の人でもするのですね。解説では「髪形がキャベツに似ている」ために年配の女性に呼ぶ愛称のひとつだそうで。

ダイアナ妃の死後、王室はかなりのバッシングを受けましたが、そのあとの即位50周年では大変な人気だったと聞きます。それもマスコミの影響も大きいでしょう。マスコミ嫌いの女王のマスコミとの関係、さらに、そこには、ダイアナ妃の事故は過度なパパラッチ(ひいてはマスコミ報道)に起因するものだと言うパパラッチ批判をかわすために国民の敵を作る(たとえ意図がなくても潜在的に)という作戦があったのかもしれません。あえて、その敵役を受けた女王の懐の深さを描いているのかも。

そんな見方をすると、結果的にはブレア首相と女王賛歌の雰囲気が出ているのも確かにあって、そのあたりが少々出来すぎに感じる面もあります。

★★★★★

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