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夜明けの街で(東野圭吾)

最新作ということですが、野生時代への連載は2004年くらいから始まっていたようで、書き下ろし作品ではないみたいです。最近、直木賞を取ってから新作が少ないように感じていますが・・・

やっぱり東野さんの作品ですから、楽しめましたし、読みやすいうえに次の展開が気になり。1日で一気読みしました。しかし、もともと、このあたりは東野圭吾さんの真骨頂でしょう。でも、帯にある「東野圭吾の新境地にして最高傑作」って言うのは、ちょっと誇大広告かも(^^;東野さんの最高傑作は他にあるんじゃないかな。

 
渡部の会社に派遣社員の秋葉がやってきて、ふとしたことから急速に接近した二人は、妻子持ちであるにもかかわらず、ついには越えてはいけない一線を越えてしまいます。しかし、その秋葉には複雑な家庭事情があり、15年前の父親の愛人の殺人事件の容疑者でもあったのです。

こうした謎のサスペンスよりも、不倫をする渡部が妻に嘘をつき続けながら女性との会うと言うあたりの描き方やアイディは感心するばかりで、参考文献がないのなら東野さんの体験から来るものかと想像しちゃうほどです。このあたりは文章がうまいのか、地なのか・・・(笑)。

ラストシーンは、そういうことだったのかって私は単純に感心しましたが、本当に終幕間際に提示される結末に十分に検討もできないまま受入ました。でも、よく考えるとそこまで警察の判断は甘いのかな?死亡解剖などによってわかっちゃうんじゃないかなって思いなおしました。

とは言え、土曜サスペンス劇場的な話になかなか面白かったので、個人的には◎!
しかし、主人公たちは40歳くらいで「もう男でなくなったんだ。亭主とかオヤジとかおっさんとか、そういうものになってしまったんだ」(正確な表現じゃないけどこういう意味のことを言っていた)っていうような会話をしていましたが、さらに10歳も年を取った私は・・・まあ、「天命を知る」年ですから、男である必要もなくなかったのかも(^^;。男でなくてもいいけど魅力的な人間ではいたいけどねえ(^^;<それも危ない!

★★★★★

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