夕凪の街桜の国(こうの史代)
今度、映画化されるので読んでみようと思いました。ちょうど期間限定の楽天ポイントがあったので、それで買ったわけです。100ページくらいの短い漫画ですけど、この内容を佐々部監督がどう映画化するのか楽しみです。
この本自体は、すぐに読めちゃうしはだしのゲンのようなイメージでもないのですけど、その分、読者に原爆被害の悲惨さを考えさせる提示型のようにも思えました。第一部の夕凪の街の最後のページは空白ページで、作者はそこに読者の心に湧いたものを描くことで物語が完結すると言っています。そんなところに淡々と進む中で、被爆者の死さえも淡々と描くことで、逆に強いメッセージになっていると感じました。
お墓に掘られた月日と名前が、何とも言えないですね。
先だって、安倍首相は原爆症認定のあり方について見直すことを検討させたいと述べましたが、国の敗訴が続いている認定裁判の問題は、いずれも国の認定基準が批判されています。法律のことは分からないけど、弱者に優しくない法律では美しい国とは言えないでしょうから。
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コメント
私は映画を観てから、原作を読みました。異なる部分もあったけれど、どちらも良かったです。
原作の良さを失わずにふくらませているな、と思いました。
多くの方に観ていただきたい作品です。
投稿: 駄々猫 | 2007.08.13 12:02
お勧めなんですね(^^)
近くの映画館でやっていないので
今週末に車で出かけてみる予定です。
先週は読書続いたので今週は映画に行ければ
って思っています。あまり強く見たい映画は
ないのですけど、それでも
「オーシャンズ13」
「サイドカーに犬」
「転校生」
「夕凪の街桜の国」
とあります。
投稿: ごえもん | 2007.08.14 10:11