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夕凪の街 桜の国(コロナワールド5)

Yuunagi8/19 15:30~ 特別鑑賞券

こうの史代さんの原作漫画を佐々部清監督で映画化した作品です。

原爆投下から13年が経過した昭和33年の広島の街と、平成2年と平成19年の東京や広島の時代を描く物語ですが、原爆の悲劇や悲惨さをこうした時間のたった場面で描くのがなんともしっとり情緒豊かに映画にしている感じです。

昭和33年(この時代が、「三丁目の夕日」と同じ時代で、それが広島の、被爆者の話となるとずいぶん様子が違ってくるものですね)、皆実は、会社の同僚・打越から愛を告白されますが、被爆体験が深い心の傷になっているために、素直になれません。しかし、そんな彼女の思いを打越は優しく包み込み、幸せになればいいのになあって思う頃に、皆実には原爆症の後遺症が現れ、26歳でこの世を去ってしまいます。

平成19年、あれから50年、皆実の弟・旭は、家族に黙って広島への旅に出ますが、その父を心配する娘の七波は旭の後を追う内に、家族が背負ってきたものや自分自身のルーツに見つけていきます。

 
この七波役には田中麗奈さんでしたが、ぴったしの雰囲気で感心しました。それ以上に、知らない役者さんでしたが、皆実役の麻生久美子さんが何ともいい雰囲気を出していました。まさに昭和の娘さんって雰囲気でした。これはアカデミー賞をものでしょう。

藤村志保さんは、「カーテンコール」でそのチャーミングさをうまく引き出していましたが、今回も貧しい家庭の母親役をいい雰囲気で演じていました。

佐々部監督の作品では「半落ち」「四日間の奇蹟」「出口のない海」と映画を見るだけでなく原作も読みましたが、この作品も原作である漫画を見てから映画を見ました。佐々部監督はこうした映画化がうまいですね。今回の作品も原作に忠実な映画となっていますが、「かんざし」や「写真」など原作にない小物をうまく使っていました。あれが命の引き継ぎでもあり、家族のルーツでもある象徴となり、過去の時間を見るような疑似体験を七波にさせていたのでしょう。いい映画でした。。。涙(;;)

★★★★★☆

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コメント

こんばんは。
『夕凪の街桜の国』は本当にいい作品なので、大手が受けて欲しかったです。
でも、好評で上映館が増えているそうで良かったです。

投稿: hibiki | 2007.08.25 01:17

こんにちは、hibikiさん。

大手配給会社が付くのと付かないのでは
ずいぶん違うものなんですね。
こうした映画が賞でも取ってほしいものです(^^)

投稿: ごえもん | 2007.08.25 08:59

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感動度[:ハート:][:ハート:][:ハート:]        2007/07/28公開  (公式サイト) 泣き度[:悲しい:][:悲しい:][:悲しい:] 笑い度[:ラッキー:] 満足度[:星:][:星:][:星:][:星:]   【監督】佐々部清 【脚本】国井桂/佐々部清 【原作】こうの史代 『夕凪の街 桜の国』(双葉社刊) 【時間】118分 【出演】 田中麗奈/麻生久美子/吉沢悠/中越典子/伊崎充則/金井勇太/田山涼成/粟田麗/藤村志保/堺正章 ... [続きを読む]

受信: 2007.08.24 00:05

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