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はなれ瞽女おりん

Hanare10/9 19:00~
「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」を見て(聞いて?)きました。「有馬稲子と五つの楽器による語り」という副題があるとおり、その通りの構成で福井県出身の水上勉の世界を演出している作品です。

でも、こうした構成の作品は個人的には苦手で、まずはいかないのですけど、今回はチケットを頂いたので、それを機に接してみようと思ったわけです。

作品自体は暗いし好きなタイプじゃないけど、この作品自体はこうした機会で接することが出来たのは大きな収穫でした。有馬さんの語りもなかなかいいものでした。音楽は、幕間の間奏曲的な要素と、感情や舞台の変化を表すような効果音的な使われ方をしていて、全体的に流れるものではなかったです(そうですよね、そうじゃないと語れないですから(^^;)

そもそも、地元の作家だけど接することのない作品で、「はなれ瞽女おりん」って何?ってタイプでしたから、まったくの無知識で、他のお客様がクラシックコンサートよりもかなりご年配が多く女性が多いあたりをみると、サンダル履きにGパンの私はすごく場違いだったのかもしれません。でも、勉強になりました。

 

「はなれ瞽女おりん」の「おりん」は主人公の名前ですけど、「瞽女(ごぜ)」が分からない(^^;。瞽女とは、目の見えない女性で何らかの芸能を身につけて芸能によって生活している人たちのことで、この場合は三味線と言う芸能が中心のようです。「ごぜ」というのは御前のなまりとも言われて、盲目女性の優れた技能を尊敬の意味もあったようです。

瞽女は室町時代からあったそうですが、幕藩体制の時代では盲人を保護するようになって、各藩に瞽女屋敷があったそうです。その後、幕藩体制が崩れて明治になると瞽女は衰退したそうですけど、北陸地方では雪国の風土などから、かなり後世まであったそうです。

それで、この話も大正時代の北陸の瞽女の話なのです。
この瞽女仲間は生活互助集団で、師弟関係で芸能を学んだそうですが、この集団の掟は厳しいものがあり、また、年功序列も厳しいものがあったそうです。年功序列の年数を削られると罰が「年落とし」と言うそうですが、それ以上に厳しい罰は男と交わるという罪で、これは集団から追放で、ひとり「はなれ瞽女」になると言うわけです。

説明が長くなりましたが、これでタイトルの意味がわかりました(^^)
映画化もされていてその時の岩下志麻さんは第1回日本アカデミー大賞の最優秀主演女優賞を受賞しています。

この舞台は、語りで進められるので(それなりの格好や演出はあります)本当に渋い舞台ですけど、一度くらいは見る機会を持ててよかったです。


ハーモニーホール大ホール

作:水上勉
構成・演出:鈴木完一郎
音楽:和田 薫(ピアノ)
製作:水谷内助義

【出演】
有馬稲子(おりん・語り)
和田薫(ピアノ)
山中光(ヴァイオリン)
寺井つねひろ(チェロ)
荒井伸一(クラリネット)
小竹満里(マリンバ)

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