« ALWAYS 続・三丁目の夕日(シネマ1) | トップページ | オリヲン座からの招待状(シネマ3) »

ブラックペアン1988(海堂尊)

表題からあるように1988年、今から20年前の話ですが、舞台はいつもの東城大学医学部です。ずっと以前に買ったのですが、読書待ちだったので手をつけずにいて、そのあとも持ち歩くだけでなかなかページをめくる機会がなかったのですけど、週末に読み始めたら一気読みの本でした。


これは本当にとても楽しめました。
作品としてどうかと言う前に、「バチスタ」「ナイチンゲール」「ジェネラル」(できたら「螺鈿迷宮」も)を読まれている方で楽しめた方には必読の書かもしれないくらいです。

3部作は現代の東城大学の医学部を舞台にしていますが、本作品は20年前で、当然登場人物もかなり違うので全く関係のない話と思っていました。実際、その通りなんですが、とは言え、3部作に出てくるメンバーの何人かが出てきます。それがまた若かりし頃の話で何ともほほえましいと言うか、将来を暗示していると言うか、そのような過去が見えるのが楽しいものです。


作品自体は、一年生医師の世良の目で東城大学外科の佐伯教室の内部を描いています。この時代は、まだ、癌告知がタブーとされていた時代です。告知の問題や外科技術と器具の利用など医療の問題も取り上げてあります。さらに、作者本来のスピード感も健在の作品です。しかし、どうしても、3部作のメンバーのエピソードを盛り込む関係上、まとまりのないストーリーとなった感じもあります。


これだけ読むのなら75点でも、3部作のあとなら100点満点をあげたくなる様な作品で、十分に楽しめました。この作品を初めて読まれる方は、まずその前に「バチスタ」「ナイチンゲール」「ジェネラル」を読まれることをお勧めします。時代的にはこちらを先に読んでも面白いのかもしれませんが、その評価は実際に経験した人に譲りましょう。


★★★★★


|

« ALWAYS 続・三丁目の夕日(シネマ1) | トップページ | オリヲン座からの招待状(シネマ3) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51937/16983224

この記事へのトラックバック一覧です: ブラックペアン1988(海堂尊):

« ALWAYS 続・三丁目の夕日(シネマ1) | トップページ | オリヲン座からの招待状(シネマ3) »