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オリヲン座からの招待状(シネマ3)

Orion原作は220万部を売り上げた浅田次郎の「鉄道員」に収録されている同名の小説。かねてより映画化が期待されていたそうで待望の映画化です。


昭和30年代の小さな町の映画館"オリヲン座"。そこに留吉が無一文で転がり込むように弟子入りをします。ところが、館主の松蔵が病死し、留吉は先代の妻・トヨとともに遺志を受け継いで、映画館を守ることとなります。しかし、折しもテレビの登場で映画産業が斜陽になり始めたころでもあったし、先代の妻と若くして来た技師の2人に周囲からはあらぬ噂を立てられ苦しい時代が続きます。それでも、二人は映画を愛し、お互いをいたわりあって生きていく・・・と言うようなお話です。


そして現代。このオリヲン座もいよいよ閉館の時が来て、ゆかりのある人達に最終上映の招待状を出すところから映画が始まっています。

昭和32年から39年あたりの話が中心になるので、「三丁目の夕日」とかぶるところがありますが、庶民のいきいきとした生活を描く「三丁目」には強烈なノスタルジーを感じますけど、「オリヲン座」ではどこか傍観者的に見てしまいます。登場人物に子供が少ないのも要因かもしれませんし、また、主役の2人が着ている服や、公園のベンチなど、なぜか現代風に見えちゃうシーンも多々あるのも要因かもしれません。しかし、この映画では時代背景はあくまでも背景でしかないからもしれません。


映画運営に苦しんでいた昭和39年から現代まではかなりの時間です。この43年間をどのように二人は映画の灯火を絶やさぬように支えあいつづけたのか、それは何も描かれていなくて想像するだけですが、それはそれは大変だったと思います。先代の遺志を守って何も変えないというのは、時代から言うと「何も変わらない」ことになり、時代の波から置いてきぼりを食らうのでしょう。何を引き継いで何を変えるのか、、それが重要だったのでしょう。


映画を見に行った日は仕事も遅くなり、他にも用が入ってぎりぎり飛び込んだつもりの映画館。映画館で映画を見るのは、日本人の平均よりも多く見ているつもりですが、それはあの映画館の1人で集中できる時間が好きだからです。しかし、この斜陽時代を描いた映画を見るにふさわしく、今回の上映は本当にたった1人でした(笑)


隣で三丁目の夕日は多くの人を入れているはずだけどなあ。同じ時代設定でもずいぶん違うものです(^^)。それにして松蔵役の宇崎竜童、、、よかったなあ。


11/5 20:15~ 1000円

★★★★☆

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コメント

こんばんは。
『続・三丁目』も『オリヲン座』も
観に行かれたんですね。
私も早く行きたいです。
たった一人の上映ってなかなかないですね。
でも、まだ公開されて何日も経っていないのに、
寂しいですね~。

投稿: hibiki | 2007.11.07 20:22

こんにちは、hibikiさん。

はい、昭和32年生まれの私としては
共に見ておきたいものでした。

月曜日の最終回の上映ですけど
メンズデーで男性1000円と言うのに
誰もいないなんて・・・
安ければ来るってわけでもなさそう。
(私は行ったけど・・・(^^;)

投稿: ごえもん | 2007.11.07 21:54

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