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死因不明社会(海堂尊)

あははは、完全にだまされてしまいました。と言ってもミステリーでだまされたのではなくて、なんと、本屋にチームバチスタ風の海堂尊さんの新書があるので、てっきり医療ミステリーと思って買って帰ったら・・・・(^^;

この本は講談社のブルーバックスというシリーズで科学を中心に幅広く紹介するシリーズでミステリー小説は対象外ですね。私は時々こうしたミスをします。昔読んだものでも別の出版社から再発売されて表紙が違うと、すぐに飛びついて、読み始めてから「聞いたことのある話」って思ったりするのです(これって、「明日の記憶」の前兆かも)。

この本は、チームバチスタ以降の作品によく出てくる「Ai」について解説したものです。この「Ai」に関しては、過去の作品でも出てきましたが一番端的にとらえているのは、「このミステリーがすごい」に収録されていた「東京二十三区内外殺人事件」でしょう。


ただ、驚きなのはこのような科学解説書シリーズに、なんと、小説で登場するあの破天荒な白鳥が出てくるということです。その相手役は記者の別宮です。この2人の役は、確かに読むものを楽しくさせてくれますが、本当の意味は、この「Ai」導入に関して、厚生省に対する辛辣な言葉を作者になりかわって言っているという感じでしょう。そういう意味では、小説じゃないから、作者は少々卑怯(って言ったら言い過ぎかな?)な感じもします。作者自身の言葉で言っていいかなと思います。白鳥だとなんとなく「お話」として読んじゃう面が否めません。

肝心の「Ai」導入に関しては、いいことだと思います。ただ、問題点の1つにもありましたが、死体を検査した機器を自分も利用するのかというと、なんとなく・・・。これは、病院のベットが死んだ人のベットかもしれないのと同じだとの意見もありますが、そう簡単には割り切れないものです。ベットの場合は、暗に私なんかも「前の人は完治して退院した」と思うからです。しかし、MRIの機器には、そんなに割り切れないものがあるなあって感じです。作者が医療関係の方ということで少々私とは違う感じなのかも。

しかし、知らないこととは言え、死者に対する解剖率2%で、死因を誤認したり犯罪を見過ごしたりしていたとしたら問題です。そう言う意味で私のような人間が死因不明社会を理解する上で大変勉強になりました。

★★★☆

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