心臓と左手 座間味くんの推理 (石持浅海)
「月の扉」でハイジャック事件と殺人に巻き込まれ、不本意ながらも探偵役をつとめた「座間味くん」が、安楽椅子探偵として登場する連作短編集です。しかし、私は月の扉を読みながら座間味くんというキャラをすっかり忘れていました。石持さんの作品はトリック的には面白いところがあるのですけど、動機やキャラは少し目だないというか(動機は、殺人までするような動機かって思うことが多いのですが)、そんな感じですから、忘れちゃっているのかも。でも、世の中、みんなが伊良部や白鳥だったら暑苦しいけど(^^;
解決済みの事件を大迫警視が座間味くん話をすると別の事件の素顔が見てくるというものですが、7編中6編までがそのパターンでは、少々飽きちゃうというのが正直な印象です。それがいいという方もいそうな感じのパターンで(刑事コロンボだってパターン的には似ていましたもんね、でもそれがよかったと私も思いました)、このあたりが賛否両論分かれそうなところです。
唯一、パターンの違う「再開」が本当の意味での沖縄ハイジャックのサイドストーリーなのかもしれません。
★★★☆
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