かつて出ていた「クロノス・ジョウンターの伝説 (ソノラマ文庫) 」の作品に、新たに「きみがいた時間ぼくのいく時間」と「野方耕市の軌跡」を追加した連作小説です。かつて出ていた4作品はソノラマ文庫で読み終えていましたが、新たな作品が読みたくて、再度購入。と言うのも「きみがいた時間ぼくのいく時間」はキャラメルボックスで現在、公開されている劇の原作でもあり、その作品を見に行くためにどうしても読んでおきたかったのです。
この作品のテーマは「クロノス・ジョウンター」と言う未完成のタイムマシンを使って過去に飛ぶという話で、今回、追加された作品もまた、愛する人を過去に戻って助けにいくという初期作品の1作目と変わらないテーマとなっています。
過去に飛ぶというのはつじつま合わせが難しいのですが、この作品では、過去に戻って死んでしまった人を助けるのですから、さらにおかしなところが多くご都合主義とも思える部分もあるのですけど、もともとこの作品ではそのような科学的な論理や根拠、つじつまよりも、むしろそこに存在する人と人のつながりが重要なのでしょう。そのあたりがよく描かれていて、時間を超えて相手を思う気持ちがなかなかいいものです。
ただ、まだどの作品も読んでいない人には、この本はそれなりに価値がありますが、6編中4編を既存作品で1冊の本にするというのは、どうなんでしょう。出版社の問題でしょうけど(加筆修正してあるようですが、、、また時間が来たら読んでみようかなと言う感じです)
★★★★
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