« L change the world(福井シネマ3) | トップページ | イギリス経済再生の真実―なにが15年景気を生み出したのか(日本経済新聞社) »

禁断のパンダ(拓未司)

第6回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。過去の大賞受賞作はかなり読んでいて、第5回のみが未読以外は読んでいます。今年の受賞作は、「この10年で一番美味しいミステリー、と言うキャッチコピーですが、なるほど、美食小説としてはかなり魅力的な内容になっています。

ポアロのイメージが強いせいか、なんとなく美食とミステリーってマッチするような印象ですが、この作者自身が料理家と言うこともあって、料理に関する表現には称賛の声が多いのもうなづけます。でも、審査員の方も一部言っていましたが、このミステリーがすごいでしょうか?このグルメが美味しいって感じで、主役であるはずのミステリーは、すごいというよりは凡庸と言ってもいいかもしれません。

 
確かにラストの思わせぶりな手法やゲテモノ的な謎(私はこういうのはちょっと苦手)など、刺激は多いかもしれませんが、登場する刑事もなんだか類型的でキャラが立ってないようだし、謎ときは少々不満が残るかも。

しかし、このミステリーがすごいの選考基準は、謎ときだけじゃないということなのでしょう。表題の「禁断のパンダ」と言う意味がよく分からなかったのですが、本を読むとなるほどと思う(そのままなんですけど)タイトルではあります。でも、その可愛らしい表紙の絵とは裏腹な内容で、そのあたりの謎と言うか動機のあたりに響くものがないのは残念です。それでも、主人公の店の料理を食べてみたくなるのは間違ないかも(^^)

★★★

|

« L change the world(福井シネマ3) | トップページ | イギリス経済再生の真実―なにが15年景気を生み出したのか(日本経済新聞社) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51937/40401328

この記事へのトラックバック一覧です: 禁断のパンダ(拓未司):

» 伊坂幸太郎さん [ISAKA KOTARO FAN]
ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの作品を紹介しています。経歴システムエンジニアとして働く傍ら文学賞に応募し、2000年に『オーデュボンの祈り』で作家デビュー。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞。... [続きを読む]

受信: 2008.03.21 13:18

« L change the world(福井シネマ3) | トップページ | イギリス経済再生の真実―なにが15年景気を生み出したのか(日本経済新聞社) »