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ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)

最近少しずつですが、読書が復活しています。伊坂さんの作品を読むのは久しぶりです。少々飽きてきた面もあったのですけど、今回は「仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅晴は、、、」「首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は・・・」と言うキャッチコピーからパレード中の首相暗殺となれば、ちょっと今までの作品と違った設定かなと思ったのです。

ケネディ暗殺や映画「ジャッカルの日」などのようなショッキングなシーンは日本の首相には似合わないのですけど、そんな設定も面白いかなって感じました。

濡れ衣を着せられて警察から逃げる青柳の姿を描くもので、首相暗殺の真犯人や政治的な背景などはありません。真犯人が分からずじまいなのが、それこそ大きな黒い権力を想像させられて警察も含めて、権力の横暴さを浮き彫りにしています。

作風は伊坂さんそのもので、話は現実からひとつの単語を元に20年前に飛んだりします。タイトルの影絵で時代がわかるので、そんなにつらくなくついていけるでしょう。ただ、出てくる人物は過去の作品と類型的です。会話もいつものパターンですから(^^;それはそれで楽しいですけど楽しさがいつまでも続くと麻痺しちゃうのですね。

青柳と言う男はぱっとしないような感じで「小さくまとまるなよ」と言われたり「大変よくできました」ではなく「よくできました」しか取れないような男だけど、このお父さんはかっこいいお父さんとして登場します。マスコミ攻撃に対応する姿は面白いもので、このような対応をする身内がいてもいいかも(^^)

青柳のお父さんに「大変よくできました」のスタンプを押してあげよう。青柳本人も事件を通して成長した感じがします。それで最後には「大変よくできました」です(^^)

★★★★

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» 2008年(第5回)本屋大賞は伊坂幸太郎のゴールデンスランバー [及川的大人のブログ]
2006年12月からの1年間に刊行された日本の小説を対象に、 全国の349書店426人が投票し、 売りたい本を選ぶ2008年(第5回)本屋大賞は、 伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」に決まりました。   伊坂幸太郎さんは、 「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー...... [続きを読む]

受信: 2008.04.10 20:07

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