悪人(吉田修一)
ミステリーというのはちょっとジャンルが違うかもしれないので、それぞれ順位が低いかもしれませんが、内容的には大変な力作のように感じました。
表題の悪人とは誰のことだろう?被害者の女か、加害者か、、、それ以外にも普通の人間が悪人になりうる危うさも描かれていると思います。出会い系サイト、携帯、車、売春、悪徳商法、介護など、今の日本のさまざまな問題を凝縮したようなことが小道具のように出てきますが、私は最初に読み始めた時からずっと恐い感じがしていました。その恐さは被害者女性に演出させている「虚構」と「現実」の間にある深い谷のように感じたものです。娘を持つ身としては、、、心配なことが多いものですね。
★★★★★☆
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/51937/41098707
この記事へのトラックバック一覧です: 悪人(吉田修一):



コメント
吉田修一は、今、一番好きな作家です。
とにかく文章がうまいと思うのです。
きざなことを書いてしまうと
何も起こらないところの空気の流れまで
書ける作家だと思っています。
ぜひ、他の作品も読んでみてください。
投稿 らずむっち | 2008.05.08 20:14
こんにちは、らずむっちさん。
吉田修一さんの作品は初めてでしたので
早速新しく1冊読もうかと思っています。
「7月24日通り」
理由はなくタイトルで決めました。
お薦めがあれば教えてくださいね。
投稿 ごえもん | 2008.05.08 21:38