« 2008年5月 | トップページ | 2008年7月 »

2008年6月の記事

「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本(小宮一慶)

日頃から財務諸表を見ている人にとっては、それほどめあたらしいという感じもありませんが、分かりやすく解説していますので、まだあまりみ慣れていない人には(国の財政のあたりはしんどいですが)大変いいと思います。とは言え、「1秒」って言うのは、たとえ「1秒」としても、最近のビジネス本らしくタイトル勝負の点も否めません。

章立てでいいますと
第1章「1秒だけ財務諸表を見るなら、どこを見るか?」―貸借対照表
第2章「なぜ、国の財務は破綻しないのか?」―損益計算書
第3章「なぜ、リニアや第二東名はなかなか完成しないのか?」―キャッシュフロー
第4章「なぜ、IT企業はブランドにこだわるのか?」―固定費と変動費
第5章「なぜ、航空券には早割り格安チケットがあるのか?」―増し分利益
第6章「なぜ、液晶テレビの価格はどんどん下がるのか?」―直接原価計算
第7章「なぜ、小林製薬ではヒット商品が次々と生まれるのか?」―PPM
第8章「なぜ、企業業績は良いのに『現金給与総額』は上がらないのか?」―付加価値

と、なぜなぜモードですが、これだけまとまっているのも分かりやすいです。個人的には増し分利益や直接原価計算、PPMあたりが面白かったです。航空機の格安チケットは、飛行機が空席のままで飛ぶのなら、少し安くてもお客を乗せればいいじゃないかって、以前から思っていましたが、実際には早割があるのみで、間際のチケットは正規料金になっています。ホテルは当日割引があるのに、、、って思うと、そのからくりの説明は納得いきました。

簡単に読めるし経営にかかわる人は読んでみても役に立つのではないでしょうか?

★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プラハ放送交響楽団演奏会

ウラディミール・ヴァーレク指揮
プラハ放送交響楽団
スタニスラフ・ブーニン(Pf)

曲目
スメタナ:交響詩「我が祖国」から「モルダウ」
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 B178「新世界より」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37

サントリーホール 開演 19:00

この変わったプログラム構成と演奏順はなんだろうと思っていました。普通なら「モルダウ」、ピアノ協奏曲、「新世界」の順でしょうけど、ピアノ協奏曲が最後もありえないけど、ピアノソナタが入っているというのは、とても珍しいと、、思っていたら、当日会場に行くまでピアニストがブーニンとは知りませんでした(^^;。

じゃ、日本で人気のブーニンのためのソロと協奏曲を入れたのかな、、とあとで他のコンサートのチケット価格を見たら、プラハ放送交響楽団の演奏会はS席が10000~11000円なのに、この日は、S席は16000円のようでした。これもブーニン効果?でも、ソナタを弾いているときは楽団はどうしているのだろう?

私の興味はもっぱらプラハ放送交響楽団にあったのでピアニストはどうでもよかったというのもありましたが(^^;、それがあのブーニンとはラッキーと言う感じです(道理でこのコンサートは人気があったはずで、チケットを取るのが少し遅れたら2階席しか空いていませんでした)。ブーニン目当ての方も多かったでしょうね。会場に着くまで知らなかった私って・・・罰当たりものか(^^;

ブーニンが日本で最初のブームになったころは、東京にいましたが聴く機会もなく(あまり興味がなかったもの正直なところなんですが)、あれから20年ほどたち、ブーニンも40を過ぎたと思いますが、異端児的雰囲気は出ていましたねえ(^^)。ベートーヴェンのピアノ協奏曲3番と言う、あまり聴き慣れてない曲だったので(でも、演奏を聴いているとどこかで聞いたことがあるような印象)、これをよく予習しておけば余計に面白かったかもしれないなあ。

続きを読む "プラハ放送交響楽団演奏会"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オロロ畑でつかまえて(荻原浩)

人口わずか三百人、東北の寒村・牛穴村で、過疎化に悩む青年会がこの現状を打破しようと村おこしのために立ち上がった!ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション、ユニバーサル広告社。と言う設定だけでもユーモア小説の土壌が出来ていますが、実は3年ほど前に買った文庫本をそのまま積んでおいたのを出張の折に、分厚い本を持っていくのが嫌だったのと、このところ堅い本を読んでいたので、たまにはお気軽にと言うことで、読んでみました。3年前に買ったので、ここにある本の画像と表紙が違っています(^^;

明日の記憶で知った荻原さんですが、これがデビュー作とか?章立てが広告業界の言葉になっていて、それがまた皮肉とユーモアを醸し出しています。なんでも、作者はこうした関係の仕事をしていたみたいで、そう言えば、明日の記憶でも主人公は広告代理店だったなあって思い出したりしました。

続きを読む "オロロ畑でつかまえて(荻原浩)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

勝間式「利益の方程式」─商売は粉もの屋に学べ!─(勝間和代)

最近、毎日、寝る時に読んでいたけど、寝不足のせいか時間がかかってしまった本ですが、これはいい本だと思います。でも、サブタイトルは不要だと思うし、それがあるから手に取る人がいるのかもしれませんが、もしそうだとしたら期待外れに終わるでしょう。

この本の本質は、利益を求める方程式を提示して、それぞれのファクターに合わせ、5つの基礎知識を考え2つのテクニックと検証をするというアプローチを示すものです。

この方程式自体は私は珍しいことではありませんでしたが、方程式にこだわる策を練ると言うのは正解と感じました。実はそれぞれの関数(もしくは変数)が、一筋縄でいかないので、簡単に解は出ません。ひとつを伸ばすと片方が落ちたりして、利益の最大値を求めることはなかなか難しく、またそれを維持することも難しいでしょう。

続きを読む "勝間式「利益の方程式」─商売は粉もの屋に学べ!─(勝間和代)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クライマーズハイ(シネマ1)

Ch2原作を読んでNHKドラマを見て、いよいよ映画です。早速ですが見てきました。この作品は、ご存じ、横山秀夫の作品ですが、筆者が上毛新聞記者時代に遭遇したあの日本航空123便墜落事故をもとに、事故当時の群馬県の北関東新聞社と言う架空の地元新聞社を舞台にした作品です。

この作品自体は、新聞社内の政治的な立場や、編集局と販売局の対立など、初めて知り、日航事故の緊張感と相まって大変楽しめた作品でした。

この映画化では、最初、ちょっと展開が早いじゃないかと思ったのですが、後半は緊張感のある内容でした。ただ、1985年当時と今の時代が交錯して表現されるけど、今の時代の山登りが、どういった意味があるのか、1985年との関係が希薄な感じで、もし初めてみる人がいると少々戸惑うのかなと思ったりもしました。

そう言う意味では、事故当時の夜、翌朝の新聞見出しとして事故現場が群馬県か長野県か、それが重要だという緊張感があふれる現場を丁寧に描いたNHKドラマ版の方が前半の導入としてはいように思います。それも両方見ているからで、初めての方はまた違った印象になるかもしれませんね。


続きを読む "クライマーズハイ(シネマ1)"

| | コメント (0) | トラックバック (2)

インディジョーンズ・クリスタル・スカルの王国(テアトル1)

Ij大画面で見るインディは楽しいものでした。舞台設定が従来の第二次世界大戦前から後に移ったために敵方もナチスからソビエトに移ったりして、時代を感じさせます。今回の時代は1957年、くしくも私の生まれた年。この年は原爆実験で武力を誇示し冷戦に突き進んでいるときですね。

でも、さすがに4作目ともなるとハラハラドキドキシーンも、いつか見たあのシーンって感じになってしまいます。本当の驚きよりも安心して楽しめる作品と言う感じなり冒険活劇のわくわく感が麻痺してきた感じです(初めて見る人はそうじゃないので作品自体の評価にはならないかもしれませんが)。

スターウォーズのような壮大なストーリーを分作するのと違って、007などと同じ、毎回新しい事件や冒険を設定しるのですから同じパターンになるのはしょうがないことですね。

続きを読む "インディジョーンズ・クリスタル・スカルの王国(テアトル1)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ザ・マジックアワー(テアトル4)

Magic結構人気の映画ですね。観客も多かったです。前作の「ザ・有頂天ホテル」はマルチストリーのようにいくつもの話が複雑に絡み合っていましたが、今回は町のギャングを巡る売れない役者のお話です。今回の佐藤さんは、結構はまり役のような・・・。

ホテルが本物のホテルの雰囲気を醸し出していたのに、今回は舞台もお芝居のようで、もしかしたら劇中劇の落ちがあるのかと思うほどでした。街の名前もシカゴならぬ守加護(すかご??)??。

とにかく楽しめました。笑えました。あの噛み合わない会話を真剣に演技しているのがおかしいです。よくもまあ、あれだけ噛み合わない会話を誤解のもとにまとめちゃうシナリオがあるものだと感心しました。

続きを読む "ザ・マジックアワー(テアトル4)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「頭のいい人」はシンプルに生きる(ウエイン・W.ダイアー(著),渡部昇一(訳))

ひどい!久しぶりに買って全く価値を見いだせなかった本です。それどころかこの本の表紙のイラストと、タイトル。。。このタイトルは内容から言うと完全に犯罪的なほど誤解を生むのではないか?原題はもちろん違う、、と言うことが「はじめに」にあるけど、なんでも、以前出ていた本の再発売?以前の訳がひどかったので直したという話もあとで聞いたけど、それはそれ、私はこの本が最初だったけど、ここに出てくる具体例が、こんな店員がいるのかと言うことと、もしいたとして、この本の通りに解決して、何が新個人主義なんだろう?どこが頭がいいのだろう?ストレスがたまらないというのがどうも納得できないです。

私はこんな本が嫌いと言うことを分かってもらえるためにはぜひ読んでみて下さいとお勧めしちゃおう(笑)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

中小企業のための事業承継の進め方(松木謙一郎)

事業継承の方が言いやすいけど、この本では「事業承継」なんですね。事業継承をする上で留意点が書いてあるので一読は必要な内容ですが、どうも後半は相続や贈与を中心に書かれていました。この本の最初にもありましたように、誰にどのように承継するのかと言うのは、より重要な課題でもあるでしょう。でも、それも複雑に絡むので、会社の資産も含めて総合的に考える必要があるということです。いずれにしても準備は早めにってことでしょう。

★★★☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

はじめての経済学(下)(伊藤元重)

(上)よりもちょっとしんどかった作品。この(下)は4つからなっています。「公共」(財政政策など)、「金融」(金融政策など)、「人と組織」(企業と労働)、「国際経済」
この中で、国際経済を一番楽しみにしていました。為替や円高円安はわかるけど、貿易収支は何か難しかったです。輸出企業などの為替レートへの対策など、考えてみれば当たり前だけど、その当たり前のことを知らなかったです。

★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヤナーチェク:歌劇「利口な女狐の物語」

CDやDVDで見たものの感想はいちいち書かないことにしていますが、これだけはちょっと特別に(^^;

以前からこのヤナーチェク作曲の代表オペラを見たかったのですけど、ようやくDVDと言う形で見ました。ヤナーチェクの「タラスブーリバ」「シンフォニエッタ」「グラゴールミサ」など管弦楽は特に好きな曲ですが(どうもボヘミヤの民族音楽作曲家が好みなのでしょう、スメタナ、ドボルザークの曲も好きですし、さらに広げて言うとチャイコフスキー等も好きな曲が多いです)、オペラとなると演奏の機会もCDなども少なく馴染みがありませんでした。

このDVDでは「ミス・サイゴン」のハイトナーが新しい演出を用いてパリ・シャトレ座で上演したものです。指揮はヤナーチェクの音楽に感じてはこの世界的権威のマッケラスです。

続きを読む "ヤナーチェク:歌劇「利口な女狐の物語」"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

フラット化する世界 [増補改訂版] (上) (トーマスフリードマン)

もうひとつ、並行して読んでいた(上)(下)作品がこちらの本です。

以前から、思っていたのだけど、国同士の貿易ですと、富む国がますます富み、貧しい国がますます貧しくなるので、富める国は発展途上国に支援などをしないといけない立場にあったと思うのです。しかし、企業が多国籍企業となり、より安い労働力を求めて様々な国に進出すると、進出した発展途上国では、ますます発展し賃金が上がります。そうなると、同じレベルの仕事はより安い労働力を探して国を移動することになります。(事実昨日の日経には、東欧からアフリカにという記事もありましたし、中国から東南アジアと移行した労働力はいずれはアフリカにも波及するでしょう。

しかも、ネットで世界中はつながっている状況です。国と言う国境がますます希薄になってきます。このような状況では、浸透圧のようにいずれは世界中均一化されちゃうんじゃないかって思っていたところです。

続きを読む "フラット化する世界 [増補改訂版] (上) (トーマスフリードマン) "

| | コメント (0) | トラックバック (0)

はじめての経済学(上)(伊藤元重)

(上)とあるので、(下)も読んでからと言う感じもしますが、章立ては連続ですが、実際の本は独立的な内容なので、感想も独立して書いてみます。

先日、「初心者のためのやさしい経済学」を読みましたが、そこでは経済学の基礎中の基礎(実は何が基礎かもわからないけど)だと思われることを、見開きという限られたスペースで説明した本でした。しかし、こちらは同じ経済学を扱っていても、実際の日本経済の歴史を見たり、ゲーム理論で経済学が何を学ぶ学問かと言うイントロダクションとなっている感じです。難しい数式などは出てきませんが、過去に起きた出来事がどういうつながりになっているのかと言うことを知る上で大変勉強になる本です。

囚人のジレンマのゲーム理論の話は「初心者のためのやさしい経済学」にも出てきましたが、それがどう経済学と結び付くのか、また実際の企業戦略としてどうなのかという点まで、この本では具体的に説明されていて、郊外に(福井もまさにそうで、不思議だったのだけど)不必要に大きなショッピングセンターができるわけがわかってすごいなあって感心したわけです。

いずれ下巻も読んでみたいと思います。

★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年5月 | トップページ | 2008年7月 »