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のぼうの城(和田竜)

これは面白かったです!まさに痛快と言う言葉ぴったしの作品でした。時は戦国、嵐の時代(って、歌詞を知っている私は古い?)・・秀吉率いる大群が小田原城を攻める歴史の中で、関東の支城に忍城(おしじょう)と言う城があって、石田三成を総大将とした2万3000の軍勢で攻められるのを、わずか2千の兵で守ると言う物語です。表題の「のぼう」は、守る城主の成田長親のことで、百姓からもでくのぼうと呼ばれ、それを略した「のぼう様」と言うあだ名から来ています。そんな「のぼう様」が一転して、石田軍に挑むのですが、この独特のキャラが際立って、時代小説は苦手の私でも文句なし楽しめるエンターテイメントになっています。

 
もちろん、のぼう様だけでなく、その周りにはまるで三国志を思い出させるような個性的な武将がおり(関羽と張飛なんてイメージでしたが)、その活躍がまた痛快です。まるで、大きな横綱を小兵の関取が倒すような醍醐味があります。

でくのぼうと百姓からも言われる人物が総大将となり、はたして軍の規律はどうなるのかと言う感じは誰もが心配するあたりです。そこは、太陽と北風のような関係で、ルールや身分、権力ではなく、人の心に自らが行動する意思を産み育てると言うトップの姿は、ある意味今の時代に必要なリーダーの一面かもしれません。でくのぼうだけど憎めない性格なのがお得なキャラと言えるでしょう。

直木賞に選ばれなかった(最初の作品で直木賞だったらそれはすごいことなのだろうか?)のは残念ですが、この面白さは映画化しても楽しめそうです。今期最高に楽しめた作品でした。

★★★★★☆

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コメント

話題になっている作品ですね。
ブックフェアで一度手に取ったのですが、「後でいいや」と思っていて忘れました。
やっぱり買っておけば良かった~!!

投稿: 駄々猫 | 2008.08.11 14:21

こんにちは、駄々猫さん。

話題になっていたのですね。
私は直木賞候補と言うことで
読んでみましたが、中盤以降
意外に面白く次の新作も読んで
みたいと思いました。

投稿: ごえもん | 2008.08.12 23:17

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