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聖女の救済(東野圭吾)

東野圭吾さんの新作が2冊同時に発売されて、しかもそれがともにガリレオシリーズというもの。一方は短編みたいだったので長編の方から読みだしました。とても面白かったです。

ドラマでしか出ていない内海薫が小説でも登場ということですが、ドラマでは(映画でも)柴咲コウが演じている印象と小説初登場の内海薫では少々イメージが違っていました。・・・というのもの、特に序盤では、なかなか鋭い推理を連発して、これじゃ、ガリレオの登場がなくてもいいんじゃないかと思ったりもしました。結局、行き詰まり相談に行くのですが(中盤以降ではかなりドラマ役に近づいてきました)・・・思えば、原作でなかったキャラがドラマで登場して、それがまた原作で出るって言うのも面白いですね(と書きましたが訂正です。このあと短編を読んでみたら、そちらに内海刑事の初登場が書かれていました。それもドラマより先に書かれた作品です。つまり、内海刑事初登場の作品前に発表された作品にも内海刑事を登場させたドラマというスタンスが正しいのだと思います)。

しかし、テレビの影響という点では、内海薫のipodには福山雅治のアルバムが入っているあたりご愛敬のファンサービスでしょうね(笑)

 
内容はネタばれになるので避けますが、改めてガリレオ長編の「容疑者Xの献身」というタイトルと「聖女の救済」というタイトル。並べてみるとなるほどなあって感心しました。完全犯罪だったのかどうか、ちょっと言いたいこともあるけど(^^;、とても楽しめる本でした。

特に名探偵に刑事キャラ、それにトリックという小説の場合は、どうしてもトリックに目が行きがちで、犯人の印象が薄く、あので犯人を忘れちゃうのですが、容疑者Xにしろ聖女にしろ犯人の行動そのものに興味が尽きず印象深い犯人でした。特に犯人と湯川という対立軸を考えたときに、今回の話では草薙・内海がそれぞれがしっかりした役割を持っているために、よけいに面白い構成になっているように思います。

★★★★★☆

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