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イキガミ(テアトル3)

Ikigami以前から少し気になっていた映画なので見てきました。今、公開中ではこの映画の他に「容疑者X」(先週見ました)、「三本木農業」(今日続けてみました、、感想はまたあとで)です。

イキガミって、死亡予告なのに「生き紙」かと思ったら「逝紙」だったのですね。そんな無知な私が見るのですから、当然、原作の漫画も知らかったです。また、この作品が星新一の「生活維持省」に似ていることも、あとから知った次第です。

日本は、国民に命の尊さを認識させるため、国家繁栄維持法という法律によって、無作為に選ばれた者が、1000人に1人の確率で18歳から24歳の間に死ぬことになっています。

その方法は、小学校入学時に予防接種と言って注射されたナノカプセルが肺動脈にひそみ、18歳から24歳の決まった時間に破裂して若者を突然死させるのです。その本人に死亡する24時間前に「イキガミ」を届ける配達人(国家公務員のエリートのようです)藤本賢吾が主人公です。

この手の映画ですと、この理不尽な国家繁栄維持法という国家権力に対峙して、主人公が戦うというような話を期待して、最後には、この間違った法律が崩壊するような話が多いのですが、この映画では、むしろ、選ばれた若者の最後の1日を描く方が重要になっています。そこに人間ドラマ的な話があるわけで、その種の話を3つ取り上げています。(きっと原作ではもっとあるのでしょう)

3つの話は、1つめは私のようにこの原作を知らない者にとっては導入部の役目をして、本来なら、命がつながるという意味での(命ではないけど)3つめのエピソードだけでいいと思うけど、あえて2つめのエピソードを入れたのは、藤本と課長の会話から想像して、もしかしたら、この映画の評判が良ければ続編を作ることの伏線になっているのかも。
何としても、このシステムの崩壊を映画いてほしいものですが・・・興味はどのように崩壊していくかというアイディアにあるのですが(^^)

星新一の「生活維持省」を読みましたが、確かに似ている点はあるものの、盗作と言うのは無理があり、たとえ着眼点や発想を参考にしたとしても、その作品の主体性というかテーマ自体に少し違いがるように思いました。

★★★★★

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» 『イキガミ』 [青空と夏みかん~yamaguchi walker~]
昨日は『イキガミ』を観に行きました。 国家繁栄維持法。 政府より死亡予告通知が届いた者は 24時間後に必ず死亡する。 遺族には国から遺族年金が支払われます。 「あなたの死は必ず国の礎になります」 フィクッションですが、 赤紙を連想してしまいました。 赤紙だと24時間ではないけれど、 死を覚悟して出征していったことを思うと リアルに感じました。 これからミュージシャンとしてデビューしようとする青年、 ひきこもりの少年、目の不自由な妹と一緒に暮らそうとする青年。 ... [続きを読む]

受信: 2008.10.13 22:55

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