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春にして君を離れ(アガサ・クリスティー(著),中村妙子(翻訳))

先日、BSでクリスティの番組をやっていて、その中で評判の高かった作品でした。ポアロなどが活躍する殺人事件のミステリーは読んでいましたが、こうした本は全然、手にしていませんでした。この本は「クリスティー文庫」というシリーズで、カバーもなかなか素晴らしいし、字も大きい、文庫本と言え少しサイズが大きいタイプで、気に入りました。

昔は外国の作品もよく読めましたが、最近は名前を覚えられず、あまり登場人物を把握できずにいるので、避けていました。でも、ミステリーとは違う作品をこうも一気読みできたなんて、この作品の力かもしれません。

主人公ジョーンは、優しい夫、よき子供に恵まれ、平穏に賢く理想の家庭を気付き上げたことを満足していました。しかし、末娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスにもどるときに、聖アン女学院時代の同窓生ブランチに出会い、その落ちぶれた姿に同情さえ持つのですが・・・・

列車の運休で足止めをくらい、自分に向き合う時間ができてしまったことから、今まで現実逃避していた真実に気が付いていく、、、それは真実なのか疑心暗鬼なのか・・・・?
解説で、栗本薫さんが「哀しく恐い本」と書かれています。「悲しい」ではなく「哀しい」と。なるほど、確かに恐い面がありますねえ。でも、この主人公の行動を陰で冷淡に見ている夫ロドニーはどうでしょう?それが優しさともいえるところが恐いけど、なかなか嫌な奴のようにも思えますが(^^;

「しかし、ああ、どうか、きみがそれに気づかずにすむように。」

こわっ!

次は、何年ぶりかにクリスティのミステリーを読んでみよう。

★★★★★

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コメント

相方が録画していたのだけど、なぜか後半だけ・・・(笑)
「そして誰もいなくなった」から観ました。

私はミステリは余り読まないのですが、この作品にはそそられました。
男性陣の評価はそう高くなかったように思いましたが、ごえもんさん★5つだっ!

投稿: 駄々猫 | 2009.04.30 15:19

こんにちは、駄々猫さん。

私は昼のテレビで案内があったので見た感じです。
結構クリスティは読んでいるつもりでも、話は
忘れているものも多いです。
この本は殺人事件はないのがいいですし、
なによりも話の構成が面白かったです。

でも、確かに男性陣には人気はそれほどでもないかも。
私は、女性感性なのかも??(笑)

投稿: ごえもん | 2009.05.01 20:23

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