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鎖(上)(下)(乃南アサ)

音道刑事シリーズを再び読みました。これで出版されているのは全部読んだことになるのかな。この作品は、最初に読まずに、「凍える牙」「花散る頃の殺人」などを先に読んでいた方が絶対に面白いでしょう。

プロローグで怪しげな2億円引き出しがあって、すぐに第1章では占い師夫婦が殺害された事件が登場。作品全体に映画のような流れがありました。でも、映画化は無理と思えるほどてんこ盛りです(^^;

今回は捜査の相棒が滝沢刑事ではなく星野というとんでもなく嫌な奴。この相手がいるから滝沢の音道を見る目がはっきり対比されて描かれ、今後の作品につながっていくと言うことです。それにしても、この星野という奴は、どうしようもない奴だなあ。ここまで徹底すると「笑っちゃうくらい」のキャラですが、それでも、私でも殴りたくなるキャラということで際立っています。

音道刑事は、今回は監禁されて人質にされてしまうのですが、これがまた心理描写がすごいので、かなり長く監禁されているような感覚を読み手としても思ってしまい、警察は何をしているって思ったりします。
登場人物が次第に成長するこの作品。でも、「凍える牙」では颯爽とバイクに乗っていた音道刑事。あの初期の音道刑事の作品もまた出会ってみたいものです。

★★★★☆

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