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葬儀を終えて (アガサ・クリスティー(著),加島祥造(翻訳))

折原一氏が解説で、クリスティの中で一番の作品と言っているので、最近のマイブームにのって読んでいました。この作品は過去には読んでいないはずです。

「だって、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」

アバネシー家の当主リチャードが病死した葬儀の後の、遺言状公開の席上で、末妹のコーラが無邪気に発したこの言葉。このとき、席上にいた親戚一同の凍りつくような雰囲気。それがまざまざと映像のように意識させられるうまい冒頭です。

そして、その言葉を発したコーラ本人は翌日殺されてしまうのです。

なかなか憎い演出と意外な犯人で楽しめました。久しぶりに読むとポアロのもったいぶった演出も気にならなくなっていました(笑)。犯人はわかりませんでしたが、鏡の話から、その仕掛けは薄々わかりました。そしてヘレンが電話をした時に・・・でも、それでも犯人は分からなかったかな。

でも、私が犯人なら、ここまで頭のいい用意周到な犯人なら、こんなことしなくても望むものは手に入れられるような気もしますが(笑)。

すっかりクリスティ再読がマイブームになり、続けて数冊読みたい感じです。

★★★★★☆

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