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鷺と雪(北村薫)

発売と同時に買ったけど、ずいぶん長く「積んどく」だった作品ですが、直木賞候補になったし、発表される前に読んでしまおうと、手にしました。

「街の灯」「玻璃の天」に続く、良家の令嬢・花村英子とそのおかかえ女性運転手・ベッキーさんが主人公のミステリー第三弾です。この作品は昭和9年から11年に至る昭和初期が舞台。第1作では銀座の老舗も出てきて楽しめました。世の中は風雲急を告げるような時代で、次第に戦争への道を突き進む時代と言うことで、未来を知っているものが読むと言う形になり、そこがまた面白いのかもしれません。

その読者側がそのまま現地に行った蒲生邸事件なんて言うのも、同じような楽しみでもありますが、こちらの作品は、何と言っても英子さんとベッキーさんのコンビが魅力的であります。でも、ミステリーとしては、少々物足りない。昭和初期のお嬢様にはこれくらいがちょうどいいような感じもします。1作目から、その次にはさらに活劇みたいなものを期待していましたが、それはこの物語の先にあるのかもしれません。

★★★★

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