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雪冤(大門剛明)

平成5年初夏―京都で残虐な事件が発生した。被害者はあおぞら合唱団に所属する長尾靖之と沢井恵美。二人は刃物で刺され、恵美には百箇所以上もの傷が…。容疑者として逮捕されたのは合唱団の指揮者・八木沼慎一だった。慎一は一貫して容疑を否認するも死刑が確定してしまう。だが事件発生から15年後、慎一の手記が公開された直後に事態が急展開する。息子の無実を訴える父、八木沼悦史のもとに、「メロス」と名乗る人物から自首したいと連絡が入り、自分は共犯で真犯人は「ディオニス」だと告白される。果たして「メロス」の目的は?そして「ディオニス」とは?

この帯に書かれている部分が、なかなか魅力的です。横溝正史賞受賞ということで期待もしていました。特に息子の無実を信じる父親に「メロス」と名乗る真犯人?からの電話・・・・・このあたりまで、なかなか不気味な感じで引き込まれました。

ところがこのあと、急に冗長の感じがする後半になりました。後半は読むのがつらいというか、人物描写がいまいちのような感じで名前だけで判断するような感じでした。ただ、冤罪のことや死刑制度のことなど、取り上げたテーマは重いものがありますが、それぞれに考えさせられるものです。裁判員制度も含めて今風のテーマかも。その言う意味もあって、2010年のドラマ化には、期待したいところです。どんな風にアレンジされているか、特に後半はこのままでは映像化は難しいかと思ったりします。

★★★☆

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