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さまよう刃(シネマ2)

Samayou東野圭吾原作の同名小説の映画化です。小説でも書きましたが、あらすじは以下のようなものです。

長峰は、妻に先立たれ愛する一人娘との2人暮らし。その15歳の娘が未成年者に蹂躙され、挙句の果てには、命を落とし、その遺体を川に捨てらる。その犯罪を犯した未成年者は野獣以下のような奴だった。

「わが国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う。そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えないが、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。「法律を守る」という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。

原作でもあった「俺たち警察は、市民を守っているわけじゃない。警察が守ろうとしているのは、法律の方ってことですか」という刑事の言葉。今回も印象に残りました。最近も、実名の本が出版するかどうかで話題になりましたが、少年犯罪の難しさは、なかなかこの映画の枠内で描くのは難しすぎたと思います。もともと映画では少年法の問題を取り上げるというより、そのことにより苦悩する被害者や警察が中心で、その苦悩が全体的に寡黙で重い映画となっています。

しかし、本を読む場合は、ある程度の時間を自分の中で消化しますが、映画ではどうしても、時間の流れなの中だけで話が進みます。映画がストーリーに忠実だった分、警察としての行動の不条理さに織部が悩むことや、長峰のやりきれない苦悩などが少し分散した印象があります。さらに、原作で読者(といっても私がですが・・・)が唯一頼りとしていた和佳子の言動も弱かったのが少し残念。

原作を読んでいてもそうでしたが、復習が意味のないものであり反社会的な行為と頭で理解しながらも長峰を応援してしまいます。こんな感情で裁判員制度の裁判員にはなれそうもない???(^^;

★★★★

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