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プラチナデータ(東野圭吾)

DNA鑑定というのは、ニュースなどでもよく聞く話ですが、それは現場に残された毛髪などと容疑者のDNAを比較させ、一致すると犯人としての証拠になるというものです。しかし、逆に言うと、現場に残された犯人のDNAが分かっても、その情報からどこの誰かというのはわかりません。

この作品では、国民全員のDNAを採取してデータベース化し、犯人のDNAをそのデータから割り当てると言うものです。もちろん、それならば今までだって指紋を取られるのもなんだか抵抗があると言うと同じようにDNAとなると、なんだか、、、

ということで近未来社会の映画等のよくあるテーマで管理社会の怖さが主題のようですが、作品自体はそこまで深刻さがなくて、どちらかというとエンターティメント的です。その点では一気読みできるほど楽しめました。管理社会への警告は過去にもいろんな作品で描かれていたからかもしれませんが、どうしても東野圭吾さんだと期待が大きいために、普通の作家以上にサプライズを期待してしまいます(^^;

表題のプラチナデータとは、、、と書いちゃうとネタばれになるので書けませんが、、、なんとなく、データの意味がわかるので、本作の謎がそれほどサプライズではないのもこの点から来るのかもしれません。

クレジットカードにもノーマルカード、ちょっとランクが高いゴールドカード、さらにランクが上のプラチナカード、幻の?ブラックカードとあります。ということは本当の黒幕(ブラック)は、プラチナの後ろにいたか??

犯罪をなくして便利な社会にするというのと、個人のプライバシーの問題は、難しいですね。セキュリティだって厳しくすればするほど面倒だし、便利ということはリスクもあるものだし。そのよう話の中で、もっと興味があったのは、人が作った芸術品をコンピュータが模倣すると贋作と見抜けないものになると言うこと。この事実の突き詰めるところは、、そのあたり、もう少し見極めたかったかな。ぐい飲みで飲む酒の味が変わるだろうか?浅間刑事に聞いてみたいものです。

★★★★○

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「プラチナデータ」★★★ 東野 圭吾著 、講談社、2010年7月1日初版 (431ページ 、1680円) 【ポイント6倍対象商品】プラチナデータ価格:1,680円(税込、送料別)>                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「新刊が出ると知って bk1で予約して待っていた本、 途中ま... [続きを読む]

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